双子パンダのシャオシャオ(オス)とレイレイ(メス)とその親にあたる、4頭のジャイアントパンダたちが生活している、上野動物園。高山動物であるパンダにとって過ごしやすい季節が訪れた今、どのような暮らしをしているのか、近況を紹介します。
双子パンダの成長
双子パンダのシャオシャオとレイレイは、2頭とも健康状態、採食状況は良好とのことです。
双子パンダは大人パンダと同様の食事に
3月までは人工乳なども与えられていたシャオシャオとレイレイですが、モウソウチク、シノダケ、マダケなどの竹が中心の食事に。副食であるパンダ団子、にんじん、りんごもそれぞれ必要に応じて与えられるなど、大人パンダと変わらないものを食べるようになりました。
暑い季節が終わり、屋外に出る機会も増えてきているそうです。
シャオシャオは初めて採血が成功
シャオシャオは2023年7月16日、レイレイは7月21日から、動物に自発的な行動をとらせるための訓練であるハズバンダリートレーニングを行っています。
これは動物の健康な飼育と人間の安全な作業を目的としたもの。訓練を積み重ねると、パンダにとって少ないストレスで安全に体を触ったり、採血をしたりといったことができるようになり、健康管理につながります。
重点的にトレーニングを行ったシャオシャオは、10月29日に初めて採血ができたそうです。トレーニングを一時中断していたレイレイも、11月3日からトレーニングを再開し、順調に進んでいるといいます。
双子パンダの親パンダの近況
父パンダのリーリー、母パンダのシンシンも、双子パンダと同様にモウソウチク、シノダケ、マダケなどの竹を中心に、副食のパンダ団子、にんじん、りんごを食べて生活しています。
高血圧の診断をされていたシンシンは、健康状態や採食、行動に大きな変化はなく、引き続き、定期的な投薬などを続けているようです。
10月20日以降は開園日の屋外放飼が再開され、竹の採食や休息など、落ち着いて過ごす様子が見られているといいます。