上皇上皇后両陛下は7週連続お見舞いに
東日本大震災発生から5日後、6分間のビデオメッセージで被災者を激励、救助にあたる人々を労われた上皇陛下(当時は天皇陛下)。美智子さまとともに東京武道館、埼玉県の旧騎西高等学校、千葉県旭市、茨城県北茨城市を訪問され、その後、宮城県、福島県、岩手県の被災3県を回られました。2011年3月30日の東京武道館から5月11日の福島県相馬市のご訪問まで、7週連続でお見舞いに向かわれた上皇ご夫妻。一人でも多くの被災者を励ましたいというお気持ちが伝わります。
美智子さまのスイセンが復興のシンボルに
1995年1月17日の阪神・淡路大震災では発生から2週間後、余震が続く被災地に向かわれています。
同年1月31日、焼け野原となった被災地に、美智子さまが皇居で摘まれた17本のスイセンの花を手向けられました。この献花から、スイセンの花は復興のシンボルとなりました。現在、献花された場所は「すがはらすいせん公園」と名付けられた公園になっています。
外国訪問の日程を切り上げて被災地へ
1995年1月にはクウェート、アラブ首長国連邦、ヨルダンの中東3か国を訪問されていた天皇皇后両陛下(当時は皇太子)。日本を出発する3日前に阪神・淡路大震災が発生し、海外訪問の日程を短縮されました。
帰国後、被災地を見舞われた両陛下。この頃から、上皇ご夫妻のように膝を床につかれ、被災者と目線の高さを合わせてお話しされる姿が見られるように。このスタイルは令和になっても継承されています。