
2023年12月9日に60歳の誕生日を迎えられた皇后雅子さま。誕生日に際し公開された写真では雅子さまの凛とした姿にぴったりな白のワンピースにジャケットというワントーンコーデを披露されました。
「還暦」と「結婚30年」、2つの節目を振り返られた雅子さま
「還暦という節目の誕生日を迎えることに信じられないような気持ちがいたします」
60歳という大きな節目を迎えられた雅子さまは、誕生日に際し公開された文書でこのように述べられました。また、今年、天皇皇后両陛下は30回目の結婚記念日を迎えられ、雅子さまは「還暦」と「結婚30年」という2つの節目について思いを綴られました。



還暦については、「これからまた新たな気持ちで一歩を踏み出し、努力を重ねながら、この先の人生を歩んでいく事ができればと思っております」などと綴られました。結婚30年については、「この30年の間のことを思い起こしますと、上皇上皇后両陛下の温かいお導きの下で、天皇陛下に常に優しくお支えいただき、今日の日を迎えることができましたことに心から感謝しております」と記されました。
膝が隠れる長めの丈のスカート、やや立ち上がった襟のセットアップ姿が定番に
誕生日に際し公開された写真で雅子さまがお召しになったセットアップは、膝がすっぽり隠れる長めの丈のワンピースに、下襟のないやや襟が立ち上がったデザインのジャケットというスタイル。最近の雅子さまがよくお召しになる組み合わせです。






足元も白のパンプス、アクセサリーはパールでそろえられ、雅子さまらしいオールホワイトコーデでした。
また、愛子さまについては、「まだあどけないところも残る愛子ではありますが、いろいろな時に私たちを助けてくれるようにもなってきたと感じます」と記されました。
今年は海外でのご公務に臨まれるなど精力的に活動された雅子さま。還暦を迎えられてのご活躍に期待が集まりそうです。
これまでの誕生日写真で公開された雅子さまの装い、そしてその時綴られた思いについても振り返ります。
2022年、59歳に|喜びとともにときには悲しみも経て
「これまでの人生を思い返してみますと、29歳半までの前半にも、また、皇室に入りましてからの後半にも、本当に様々なことがあり、たくさんの喜びの時とともに、ときには悲しみの時も経ながら歩んできたことを感じます」と綴られた雅子さま。また、この年行われたサッカーW杯での日本代表の活躍にも触れられました。

誕生日に合わせて公開されたお写真で雅子さまは、オールホワイトのセットアップ姿。アクセサリーもパールを選ばれ、ネックレスは2連になっていて、華やかでした。


2021年、58歳|「感慨深い」愛子さま成年皇族に
愛子さまについて国民の祝福に感謝した上で「もう成年かと思うと、信じられないような気持ち」と記し、「経験を積み重ねながら一歩一歩成長し、成年皇族としての務めを無事に果たす」ことを願われました。また愛子さまが成年行事を終えたことへの安堵(あんど)の思いとともに、「さまざまな思い出が思い起こされて感慨深く思う」と母親としての心境をつづりました。昨年に続き、新型コロナウイルスに見舞われた1年を「大変心の痛む年」とし、苦難に直面する人たちに心を寄せられました。

お誕生日に合わせて発表されたお写真では、ゴールドのワンピースとジャケットのアンサンブルという装い。首元には2連のパールネックレスをお召しになっていました。足元もゴールドのパンプスというワントーンコーデは、愛子さまが二十歳を迎えられたことを祝福されているような、豪華な雰囲気です。


2020年、57歳|コロナ禍でリモートワークでの公務を積極的に
この年は、新型コロナウイルスの感染拡大が続く困難な状況を思い、発表された文書で「国民のお一人お一人が、幸せであっていただきたいかけがえのない存在であるということを身にしみて感じます」とつづられました。例年、誕生日当日は祝賀行事が催されますが、この年は、コロナ禍のため取りやめに。

「特に命の大切さ、尊さについて改めて深く思いを寄せる年」になったとこの1年を振り返られ、日夜、力を尽くしている医療従事者に敬意と感謝の意を表したうえで、誰もが「お互いへの思いやりを忘れずに、困難に見舞われている人々に手を差し伸べつつ、力を合わせてこの試練を乗り越えていく」ことを願うと記されました。



雅子さまの誕生日に合わせて公開された写真では、雅子さまはトレンドのくすみピンクのブラウスに黒のストライプ柄のパンツという装い。ブラウスのボウタイとパンツのストライプ柄が縦ラインを強調しています。光沢のあるブラウスは顔映えよく、上品でエレガント。甘めのブラウスに辛口のストライプパンツで甘辛バランスもお見事です。陛下もネクタイが雅子さまのブラウスと同じくすみカラー、スラックスも同じストライプ柄でリンク。
2019年、56歳|皇后となりドレスをたくさんお召しに
皇后となられた雅子さまは、5月の即位を祝う一般参賀や、11月の即位パレード「祝賀御列(おんれつ)の儀」などの際、多くの国民から「思いがけないほど本当に温かいお祝いを頂きました」と振り返り、「嬉しく、またありがたく思いながら過ごしてまいりました」と明かされました。

「各地で出会ったたくさんの笑顔がかけがえのない思い出として心に残り、これからの歩みを進めていく上で、大きな支え」だと述べられ、一方で、心が痛むこととして、この年、台風をはじめとする災害で多くの犠牲が出たことを挙げ、被災者に「安心できる生活が1日も早く戻ることを心から願っております」と案じられました。



皇后になられて初めての誕生日に公開された写真では、オレンジ色のセットアップをお召しに。胸元には稲穂モチーフのブローチをつけ、皇后としてのオーラを感じさせる装いでした。
発表された文書では「陛下をお傍でお助けできますように健康の一層の快復に努めながら、皇后としての務めを果たし、陛下とご一緒に、国民の幸せに力を尽くしていくことができますよう努力してまいりたいと思っております」と感謝と決意を述べられました。
2018年、55歳|平成最後の誕生日、皇后となる決意を
翌年の5月1日の新天皇即位と同時に新皇后となられるのを前に雅子さまは、「この先の日々に思いを馳せますと、私がどれ程のお役に立てますのか心許ない気持ちも致します」としつつ、「国民の幸せのために力を尽くしていくことができますよう、研鑽(けんさん)を積みながら努めてまいりたい」とつづられました。




誕生日に公開された写真では、ボウタイの白いブラウスに、ボルドー色のカーディガン、白のパンツという装い。胸元の一連パールのネックレスがボウタイにかかり、華やかさを底上げ。シンプルなコーディネートにパールのネックレスやイヤリングがよそ行き感をプラスしています。
2017年、54歳|新皇后に向け、両陛下のこれまでの歩みに経緯と感謝
2019年5月1日から新皇后となることについて、「これから先のことを考えますと、身の引きしまる思いが致します」と心境をつづられました。
現在の上皇上皇后両陛下に「両陛下のこれまでの歩みに、心からの敬意と感謝の気持ちを申し上げたい」としたうえで、「皇太子殿下をお支えしつつ務めを果たしていくことができますよう、努力を重ねて参りたい」と述べられました。

また、適応障害で療養生活が続くなか、この1年間は国内で外出を伴う活動は64件と、ここ数年で最多だったこともあり、「できることが少しずつ増えてきたことをうれしく思い、今後とも快復に向け努力を続けたい」とつづられていました。



公開された写真では、雅子さまが度々お召しになるお気に入りのボルドーカラーのロングカーディガンに、同色のパンツをというセットアップのコーディネート。ノーカラーのカーディガンは丈も長く、裾がプリーツデザインの華やかなシルエット。アクセサリーは黒のパールをお召しになり、コーディネートのアクセントに。
2016年、53歳|愛子さまとのご公務が増え、成長を感じた年
この年の8月、当時の天皇陛下(現在の上皇陛下)が象徴としてのお務めについて「お気持ち」を表明されました。雅子さまはお誕生日にあたってのご感想のなかで、「厳粛な思いで拝見し、陛下のお気持ちを重く受け止めております。お身体を大切になさり、永くお健やかにお過ごしになりますよう心よりお祈り申し上げます」とつづられました。

また、この1年で、愛子さまを伴っての公務の機会が増えたことについても触れ、「皇族としての自覚と役割を学びつつあるようにも感じます。色々な経験を積みながら、より大きく成長していってもらえるよう願っております」と述べられました。


ベージュのガウンに同じくベージュのパンツ、インナーは白というシンプルでリラクシーなコーディネート。しかしながら、パールのネックレスやイヤリングがアクセントとなり、上品な雰囲気に。ガウンは、部屋着感を感じさせるカジュアルなアイテムですが、存在感のあるアクセサリーをつけることで、部屋着感を打破できます。
この日は、陛下と愛子さまもカーディガンをお召しになり、色はそろってベージュトーンという微笑ましいリンクコーデ。主役である雅子さまが一番明るいトーン。さらには、インナーを白にすることで、表情を明るく見せてくれます
2015年、52歳|12年ぶりの園遊会出席など快復に向け大きく前進
「今年は戦後70周年にあたり、1年を通じて平和の尊さに思いを寄せる大切な年でした」と振り返りました。
この年、雅子さまは7月にトンガを訪問したほか、12年ぶりに園遊会に出席されました。雅子さまはトンガや福島、鹿児島を訪れた1年について「温かく迎えていただきましたことは、私にとりまして大きな励みになりました」とつづられ、「快復に向けての努力を続けていきたい」と抱負を述べられました。




誕生日に合わせて公開された写真では、雅子さまは白のタートルネックにガウン、ベージュのパンツという装い。愛子さまもスロベースのアーガイル柄のニットにベージュのスカート、陛下はブルーのシャツに黒のパンツという優しい色合いでおまとめに。
雅子さまはハーフアップにしたヘアスタイルに存在感のあるイヤリングでリラックスコーデに昇華。落ち着いた色合いの装いに華を添えられていました。
2014年、51歳|20年ぶりとなる伊勢神宮への参拝など活躍の幅をお広げに
雅子さまは、1年を振り返った感想を文書で発表し、長女の愛子さまが4月に中学生になったことを挙げ、「学校生活の内外でこれから様々な経験を積んでいってほしいと思っております」と述べられ、また、この年は自然災害が各地で相次いだことに触れ、「被災地での災害からの復旧が1日も早く進むことを願っております」とつづられました。
雅子さまは、20年ぶりとなる伊勢神宮への参拝や宮中晩餐会への11年ぶりの出席など活動の幅を広げられた年でもありました。




公開の写真で雅子さまが、オフホワイトのニットに合わせられたのは、シャネルのストール。オフホワイトのやわらかい雰囲気に同じく淡い色合いのがアモのストールで優しくアットホームなコーディネートに。インナーのタートルネックやボトムのパンツも白で統一し、足元はヌーディカラーのベージュという見事なワントーンコーデでした。陛下のトップスも雅子さまに合わせるように白ベースにベージュの模様がはいったセーター、愛子さまもインナーは白をお召しになり家族そろってまとまった雰囲気に。
2013年、50歳|結婚20周年を迎えられた節目の年
2013年は、6月に結婚20周年を迎えられた節目の年でもありました。引き続き、東日本大震災で被災された人たちへのメッセージを述べられ、そして、この年は2020年に東京オリンピック・パラリンピックの開催が決まったので、そのことや愛子さまのご成長などについて感想を寄せられました。

「結婚以来20年余りにわたり、天皇皇后両陛下に温かくお見守り頂いてきておりますこと、そして、皇太子殿下に、この間、いつも傍らでお支え頂いておりますことに心より感謝申し上げます。日頃より、国民の皆様から私たちに温かいお気持ちを寄せて頂いていることに、改めて心から御礼を申し上げたいと思います」と、感謝の意を述べられました。



誕生日に合わせ公開された写真では、雅子さまはベージュのガウンにベージュのパンツというワントーンコーデをご披露。インナーは白、パールのネックレスとイヤリングをお召しになり、リラックスコーデの中にもさりげなく華やかさをトッピングする装いでした。
陛下は、水色ベースのアーガイル柄のニットカーデに、グレーのパンツ、愛子さまも水色のアンサンブルにグレーのボトムで、父娘で配色のリンクコーデになっていました。
2012年、49歳|療養も10年目にはいり感謝の意
この年は、東日本大震災の翌年。被災地に向け「思いを馳せない日はない」とし、「隅々にまで温かい支援の手が届きますように願ってやみません」と心を寄せられました。
また、適応障害の療養も10年目にはいり、「療養が長くなり、ご心配をおかけしていることと思いますが、国民の皆様より引き続き温かいお気持ちを寄せていただいていることに、この機会に心から御礼を申し上げたいと思います」と述べられました。

雅子さまの誕生日に合わせて公開された写真では、雅子さまは白のタートルネックにミディアム丈のベージュのジャケットという装い。陛下と同じグレーのパンツで、タートルネックというアイテムもリンクされていました。



雅子さまが、タートルネックにやわらかい素材のリラクシーなジャケットを羽織られているものの、センタープレス加工の施されたパンツを合わせることで、きちんと感をしっかりキープ。Iラインが強調されたコーディネートは、スタイルアップ効果も満点です。
天皇ご一家の写真にはしばしば“家族の一員”として登場する愛犬の由莉(ゆり)も赤のギンガムチェックのバンダナを首に巻き、陛下のインナーと“赤”でリンクしていました。
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