
天皇皇后両陛下は2024年1月15日、警視庁の創立150年記念式典に出席されました。能登半島地震後、式典への出席は初めてとなります。天皇陛下はこの中で、能登半島地震の被災者に対しお見舞いの言葉を述べられました。
「令和6年能登半島地震により亡くなられた方々に哀悼の意を表し、ご遺族と被災された方々に心からお見舞いをお伝えいたします。救援と復旧の作業が速やかに進むことを心から願っています」







両陛下は今月5日にもお見舞いの気持ちを側近を通じて石川県の馳浩知事に伝えていましたが、自らお見舞いを述べるのは初めて。また、今回の地震の被害に深く心を痛められた両陛下は、予定されていた新年の一般参賀を中止し、被災した3県に見舞金を贈られています。
東日本大震災など大きな災害があった際には被災地を訪問され、被災者に心を寄せてこられた両陛下。11日には西村泰彦宮内庁長官が定例会見で、「被災地のことを非常に心配され、直接お見舞いに行きたいお気持ちと拝察している」と明らかにしました。今後、現地の状況を見極めながら両陛下が被災地を訪れることになりそうです。
ここからは、これまで両陛下が被災地を訪れられたご様子を振り返ります。
1995年|阪神・淡路大震災では外国訪問の日程を短縮し被災地へ
1995年1月にはクウェート、アラブ首長国連邦、ヨルダンの中東3か国を訪問されていた天皇皇后両陛下(当時は皇太子)。日本を出発する3日前に阪神・淡路大震災が発生し、海外訪問の日程を短縮されました。



帰国後、被災地を見舞われた両陛下は、膝を床につかれ、被災者と目線の高さを合わせて丁寧にお話しされる姿が印象的でした。
2011年|東日本大震災の1か月後に被災地をご訪問、被災者をお見舞い
2011年3月に起きた東日本大震災の際は、翌4月に、福島県などから避難してきた人々が身を寄せる東京都内の施設をご訪問。被災者に「お体はいかがですか」などと声を掛けられました。










同年6~8月にはご夫妻で宮城、福島、岩手の被災3県をそれぞれ日帰りで訪問され、仮設住宅を見舞われました。震災発生の年以降も、たびたび復興状況を視察されるなど、熱心に被災者の励ましや支援を続けてこられました。
2023年|即位後、初めて東日本大震災の被災地をご訪問
2023年6月には、全国植樹祭へのご参加のため、岩手県を7年ぶりにご訪問。被害を受けた陸前高田市を訪問され、追悼施設で供花、津波に流されずに残った「奇跡の一本松」などを視察されました。
震災以来、両陛下は被災地に心を寄せ続けられています。









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