暮らしのプロが実際に使ってみて「これ買ってよかった！」と実感した便利グッズと、暮らしに役立つテクニックを教えてもらうこの企画。今回は、オーラルケア専門店の店長で歯磨きマニアとして活躍する酒向淳さんが、アラフィフ世代の悩みとしてあがる「口臭」におすすめの洗口液について教えてくれました。
女性ホルモンの減少が関係。アラフィフ女性は口臭に注意！
酒向さんがおすすめする洗口液は、ウエルテックの『コンクールF』（1100円・税込、編集部調べ）。虫歯の発生や進行の予防、歯肉炎の予防、歯槽膿漏の予防、口臭の防止に使える薬用マウスウォッシュです。
「50代前後の女性で口臭に悩まれている人も多いようです。女性ホルモンは自律神経を整えて唾液の分泌量を調節する働きがあり、その唾液が口の中を潤して粘膜を守ってくれています。しかしながら、更年期で女性ホルモンが減少すると、唾液の分泌量が減り、口の中がカラカラ状態の、いわゆる『ドライマウス』状態になりやすくなります。口腔内の乾燥は細菌の増殖につながり、口臭にもつながってしまいます。そのため、50代前後の女性は日頃からケアが必要です」（酒向さん・以下同）
原因菌を追い払って、効果が持続する洗口液
酒向さんがこの洗口液をおすすめする理由を聞くと――。
「口内には歯周病や虫歯の原因となる原因菌が浮遊しています。この原因菌が歯垢に付着して虫歯や歯周病につながっていきます。アラフィフ女性のドライマウスには、虫歯や口臭の原因になるこれらの菌をやっつけるケアが必須になります。この洗口液はそういった原因菌を殺菌してくれるのに加え、有効成分が歯や粘膜に吸着するため効果が持続するという点がおすすめです」
刺激が少ないから毎日使いやすい
市販品にも洗口液はありますが、酒向さんがアラフィフ女性の歯磨きにこちらの洗口液をおすすめする理由は他にもあるそうです。
「こちらの洗口液の容量は、100ml。100mlで1100円となると、値が張る印象ですが、こちらは濃縮タイプ。なので、5～10滴を水25ｍｌ～50ｍｌに滴下して使います。また、マイルドなミント味で、刺激が少ないため続けやすいところがおすすめポイントです。市販品の強い刺激が苦手という人にも使いやすいと思います」
洗口液は行き届いた歯磨きが大前提
洗口液の効果効能を見ると、それだけで歯磨きの目的を達成してしまうイメージをもってしまう人もいそうですが、洗口液を取り入れる際には注意点があるそうです。
「洗口液だけでケアを済ますということはしないでください。それでは虫歯も口臭も防ぎきれません。掃除機をかけていない部屋をいきなり水拭きしてもゴミを取り切れないのと同じで、歯磨きが行き届いていないと効果は半減。適切な歯ブラシでしっかり歯磨きをしたあとの＋αの予防策として活用してください。口内がとてもすっきりして、そのすっきり感が持続するので、快適に感じると思います」
◆教えてくれたのは：歯磨きマニア・酒向淳さん
オーラルケア先進国ドイツに本社のあるオーラルケアグッズ専門店、メガデント銀座店店長。自身も、1000種類以上ものハミガキグッズを試し、日常からシーンによってさまざまな種類のオーラルケア用品を利用。日本製、海外製も含めて歯ブラシ、ハミガキ、その他のオーラルケア商品情報に精通し、多くのメディアで専門家として取材を受けている。