むくみ予防に役立つ食材
冷えだけではなく、塩分の摂り過ぎもむくみの原因になります。塩分を摂り過ぎると、塩分濃度を薄めるために体内に水分をため込んでしまうからです。
冬は温かい汁物や鍋料理、塩分を多く含むものを食べる機会も多くなりがちです。そこで、塩分の摂り過ぎに注意しながら、塩分を体外に排出する作用のある「カリウム」を含む食材を積極的に摂取しましょう。
カリウムを多く含む食材は、昆布やひじきなどの海藻類やほうれん草や枝豆、きゅうりなどの野菜が挙げられます。カリウムは水溶性のため、生野菜のサラダや煮汁も食べるスープなどで摂るとよいでしょう。
また、ドライフルーツにもカリウムが多く含まれています。間食をドライフルーツに変えたりサラダに加えたりして、日々の食事に取り入れていきましょう。
ただし、腎臓が悪いなどカリウムの摂取が制限されている場合や通院をしている場合は、医師の指示にしたがってください。
脚のむくみに役立つ漢方薬
食事やストレッチを継続できない人には、不調に根本からアプローチして、むくみにくい体質を目指すことができる漢方薬を取り入れる方法もあります。毎日決められた量をのむだけなので、忙しい毎日でも取り入れやすいのがメリットです。もちろん、ストレッチや食事改善も一緒に行うことで、より効率的にむくみにアプローチすることができます。
AIと専門家によるオンライン処方を行う「あんしん漢方」(https://www.kamposupport.com/anshin1.0/lp)では、脚のむくみが気になる人に「水分の循環をよくして老廃物や塩分の排出を促す」「血流をよくして脚の筋肉の緊張をゆるめる」といった働きがある漢方薬を処方しています。
おすすめの漢方薬
・防已黄耆湯(ぼういおうぎとう)
色白で疲れやすく、汗をかきやすい人に用いる漢方薬です。水分の循環をよくして、体の余分な水の排泄を促し、むくみを解消します。
・当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)
疲れやすく、貧血症状のある人に用いる漢方薬です。血行を促し、水分代謝をよくすることで、むくみを改善します。
漢方薬を始める際の注意点
漢方薬は食事の工夫などでは不調が改善しなかった人でも、効果を感じる場合が多くあります。
漢方薬は自然の生薬でできているため、一般的に西洋薬よりも副作用が少ないといわれていますが、漢方薬はその人の体質に合っていないと、よい効果が見込めないだけでなく、副作用が起こることもあります。自分に合う漢方薬を見つけるために、服用の際は漢方に詳しい医師や薬剤師に相談するのが安心です。
◆教えてくれたのは:ヨガインストラクター・高橋かなこさん
たかはし・かなこ。RYT200(全米ヨガアライアンス認定)修了インストラクター。企業での事務経験から、デスクワークで疲れた部位や崩れた姿勢のためのレッスンを得意とする。自身のダイエット成功経験から、美しい体を作るためには食と思考が大切だと痛感し、症状緩和と根本改善を目指すオンラインAI漢方「あんしん漢方」(https://www.kamposupport.com/anshin1.0/lp)などで精力的に情報発信を行っている。
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