健康・医療

《春バテに注意》“体の内側”からケア!ストレス解消に役立つ栄養素と春の食材を管理栄養士が解説

ストレスによる暴飲暴食はNG

ストレスを感じると食欲が増したり、過食気味になったりする場合もあります。それは、満腹感を感じさせるセロトニンの働きを抑える作用をもつ、ノルアドレナリンというホルモンがストレスによって分泌されるからです。

食事を楽しむこと自体はよいのですが、日常的に食欲をコントロールできず暴飲暴食をしてしまうと、エネルギー(カロリー)の過剰摂取や栄養バランスの乱れなど、健康面でのリスクがあります。

ストレスによる暴飲暴食を防ぐためには、食べること以外のストレス発散法をいくつか見つけておくのがいいでしょう。散歩やウォーキングなどの軽い運動、読書や裁縫などの趣味、音楽鑑賞やアロマなど、ひとつのことに没頭できるものがあると、ストレスがおさまりやすくなります。

読書をする女性
食べること以外のストレス解消方法をもっておくのが◎(Ph/photoAC)
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ストレス解消には漢方薬も役立つ

ストレスに悩んでいる場合は、漢方薬をのむのもひとつの選択肢です。ストレスを解消して不調を改善したい場合には「ホルモンバランスや自律神経の乱れを整える」「鎮静作用で心を穏やかにする」といった漢方薬を選びます。

試験管に入った生薬
ストレス解消に効果が期待できる漢方薬2つ(Ph/photoAC)
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ストレス解消におすすめの漢方薬2つ

・柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)

精神不安に加えて動悸や不眠などの症状がある人におすすめの漢方薬です。体にこもった熱を冷ますことで神経の高ぶりを鎮めて自律神経を整える効果があり、ストレスによる精神症状、高血圧などに用いられます。

→柴胡加竜骨牡蛎湯について詳しく知る

・半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)

気分がふさいで、のどに引っかかったような違和感がある人におすすめの漢方薬です。喉や胸部に滞ったエネルギーを取り去り、精神の緊張を和らげます。神経症、不眠症、神経性胃炎、咳など幅広い適応があります。

→半夏厚朴湯について詳しく知る

漢方薬を始める際の注意点

漢方薬は毎日のみ続けるだけなので習慣化しやすいのが特徴で、食事の工夫などでは不調が改善しなかった人でも、効果を感じる場合が多くあります。

ただし、漢方薬はその人の体質に合っていないと、よい効果が見込めないだけでなく、副作用が起こることもあります。自分に合う漢方薬を見つけるために、服用の際は漢方に詳しい医師や薬剤師に相談するのが安心です。

◆教えてくれたのは:管理栄養士・小原水月さん

小原水月さんの写真
管理栄養士の小原水月さん
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おはら・みづき。管理栄養士。ダイエット合宿所、特定保健検診の業務に携わりのべ600人以上の食事と生活習慣をサポート。自身が漢方薬を使用して体調回復した経験から、栄養学と漢方を合わせたサポートを得意とする。あんしん漢方(https://www.kamposupport.com/anshin1.0/lp/)などで執筆中。

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