中等科の卒業文集では平和を願うお気持ちを表現
学習院女子中等科の卒業文集では、修学旅行で原爆ドームや広島平和記念資料館へ訪れた際に感じたことを綴った作文「世界の平和を願って」を書かれた。
文末では、《何気なく見た青い空。しかし、空が青いのは当たり前ではない。毎日不自由なく生活ができること、争いごとなく安心して暮らせることも、当たり前だと思ってはいけない。なぜなら、戦時中の人々は、それが当たり前にできなかったのだから。日常の生活の一つひとつ、他の人からの親切一つひとつに感謝し、他の人を思いやるところから「平和」は始まるのではないだろうか。
唯一の被爆国に生まれた私たち日本人は、自分の目で見て、感じたことを世界に広く発信していく必要があると思う。「平和」は、人任せにするのではなく、一人ひとりの思いや責任ある行動で築きあげていくものだから。
「平和」についてさらに考えを深めたいときは、また広島を訪れたい。きっと答えの手がかりが何か見つかるだろう。そして、いつか、そう遠くない将来に、核兵器のない世の中が実現し、広島の「平和の灯」の灯が消されることを心から願っている。》と綴られている。
幼い頃から文才を発揮されていた愛子さまは、初等科では動物愛が伝わる卒業文集をご執筆、中等科では「他の人を思いやるところから『平和』は始まるのではないだろうか」と他人を思う大切さを綴られ、今回の文章回答では「困難を抱えている方の力になれる仕事ができれば」という優しいお気持ちを明かされた。
それぞれテーマは違うが、長年にわたり、共通して「愛」や「思いやり」を表現されていた。日本赤十字社では青少年ボランティア課に配属された愛子さま。今後、その優しいお気持ちが職場で生かされるに違いない。
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