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”名物ライター”オバ記者、67歳となった今もバイトで続ける「国会案内」の醍醐味 依頼があったときに「ぜひ」と引き受ける2つの理由

誰でもできる「国会見学」

翌日、案内したKさんとお嬢さんのKちゃん(中1)もそう。KさんとはFacebookで知り合って会うのはこの日が初めてだ。なのに女3人、会うなり楽しいんだよ。同業のKさんと私はオタク気質なところがよく似ているから気が合うだろうなと思っていたけど、13歳のお嬢ちゃんも笑いのツボがいっしょだったの。

でね。意外と知られていないんだけど、国会議事堂はほぼ1年中、誰でも無料で見学できるんだよ。何人かグループをつくって地元選挙区の国会議員の事務所に「見学をしたい」と連絡するのもいいかもね。

オバ記者
意外、誰でも無料で見学ができる国会議事堂
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実は私もバイトをする前に2度、国会見学をしているんだよね。一度目は小4の時で議員会館の職員をしていた親戚のお姉さんが案内してくれたの。2度目は週刊誌の企画で小泉進次郎議員の追っかけをした10年前。政治キャスターの佐野美和さんがある議員秘書を紹介してくれて、とても親切に国会議事堂の隅々まで案内してくれたの。

その時、聞いたんだよね。「議員の秘書さんってみんなこんなに親切に案内してくださるんですか?」って。そうしたら「選挙区からいらしたらこの程度のことはほとんどの議員秘書はしますよ」とサラッとおっしゃったの。

美しい建造物を見てほしい

その時はピンと来なかったけれど、6年前から議員事務所でバイトをするようになってしばらくしたら、私も友人から「案内して」と言われると迷いはないよね。理由はふたつ。ひとつは私が惚れているこの美しい建造物を見ていただきたいから。もうひとつは、来客の反応をリアルタイムで見たいから。

なんたって国会議事堂の異空間さは他にないって。国会議員はもちろんだけど、国会議事堂を守る衛視さん、新聞記者、霞ヶ関のお役人、陳情にきた地方の県会議員、それから議員秘書などなど、ふだんの生活では絶対に会うことがない人たちばかりが行き来しているんだよ。通路を歩きながらその人たちの見分け方などを話すとみんな目を見開いて驚いてくれる。案内する私もこんなに楽しいこと、ないって。

オバ記者
国会案内もいつまでできるのか…
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とはいえ、それもこれも体力と時間に余裕があるとき限定の話でね。また「オバの案内、最高に楽しかったです」と満面の笑顔を見たいけど、さていつまでできるのかなと、ふと弱気が出るのは67歳という年齢のせい? おお、こわっ。

◆ライター・オバ記者(野原広子)

オバ記者イラスト
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1957年生まれ、茨城県出身。体当たり取材が人気のライター。これまで、さまざまなダイエット企画にチャレンジしたほか、富士登山、AKB48なりきりや、『キングオブコント』に出場したことも。バラエティー番組『人生が変わる1分間の深イイ話』(日本テレビ系)に出演したこともある。昨年10月、自らのダイエット経験について綴った『まんがでもわかる人生ダイエット図鑑 で、やせたの?』を出版。

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