みなさんは、猫の生態をどのくらい知っていますか? 猫と一緒に暮らしている人ならある程度は把握しているかもしれませんが、一般的に見れば「気まぐれらしい」「懐くまでに時間がかかると聞いたことがある」など、ざっくりとしたことしかわからないものです。ともあれ、これから飼いたい場合は気になりますよね? そんな人のために、猫の生態や猫種などを解説した本は多数出版。2月に発売された『猫にまつわるコトバがぜんぶわかる!ねこまみれ事典』(中央経済社)も、話題です。
まだまだ謎が多い?猫の生態
一緒に暮らしていると、「そんな事もできるの!?」と毎日のように驚きを与えてくれる猫。その生態は実にさまざまで、肉食動物として大自然を駆け回っていた“野生”の名残を感じられるものも多いです。有名なところでいうと、どんなに体勢を崩したまま飛び降りても足からキレイに着地できる優れた平衡感覚や、帰巣本能が挙げられそう。また、野生では単独行動をする猫にとって、早々に我が子を自立させようとする「子別れ」もよく知られています。
ちなみに、地域猫が決まった場所に集まって「集会」を行う理由は、いまだ解明されていないのだとか。野生の猫、地域猫、家猫と生活環境が大きく異なる猫の生態は、まだまだ謎が多そうです。
コミカルな写真とともに猫ワードを紹介
『猫にまつわるコトバがぜんぶわかる!ねこまみれ事典』では、猫の生態のほかに猫種やからだのパーツ、健康、病気、SNSで話題になった造語など、猫にまつわるあらゆる言葉が写真とともに50音順で掲載されています。
同書のトップバッターを飾るのは、生態・行動編の「あいさつ」。解説文とともに載っているのは、鼻や頭などをくっつけてお互いのにおいを嗅ぎ合う猫たちの写真。目を細めてすりすりしている様子は、なんだか気持ちよさそうです。
からだ・猫種編には「筋肉」という項目も。猫はジャンプ力や瞬発力が高い動物ですが、これは筋肉がちゃんと発達しているからなのだとか。この項目に添えられているのは、口で紐をくわえて綱引きをしている猫の写真。足でしっかり踏ん張っています!
そして造語編にはSNSなどから誕生したワードが。「猫の開き」の項目には、仰向けに寝転ぶ無防備な猫の写真、「ねこパンチ」には、お相手の猫めがけて拳を振り上げる決定的瞬間が掲載されています。その表情はまるでヒール!
この1冊のなかに、なんと約1000匹もの猫が登場しているという充実の事典。SNSとの親和性の高さも感じつつ読んでみるのも、一興です。