時を超え“つながる”愛子さまと昭憲皇太后
今月から日本赤十字社に勤務され、皇族としての活動と仕事を両立されている愛子さま。ご就職後初めて皇族の活動として今回、明治神宮を参拝された。この日の午前は、参拝のため、勤務を休まれている。
日本赤十字社を選ばれた理由を宮内記者会の質問に文書で回答を寄せられた際、「社会に直接的に貢献できる日赤の活動に魅力を感じ、両親に相談いたしましたところ、社会のお役に立てるとても良いお仕事なのではないかと背中を押していただき、日赤でお勤めすることを希望いたしました」と綴られた。
愛子さまが就職された日本赤十字社と昭憲皇太后には深いつながりがある。
1888年、磐梯山が噴火した際に、昭憲皇太后の意向で日本赤十字社から医師が派遣された。これが日本赤十字社の最初の災害救護活動となった。
また、1912年に昭憲皇太后は各国赤十字活動の支援のため10万円、現在の3億5000万円に相当する額を寄付された。これを機に、昭憲皇太后基金が創設され、100年以上の歴史をもつ世界最古の国際人道基金として現在も続いている。
今回の参拝で、愛子さまは大学卒業と就職について報告されたとみられているが、深い縁がある日本赤十字社への就職に、昭憲皇太后もきっと喜ばれていることだろう。