体型を変えるのはよくも悪くも普段の動作だった
生活が変わったことで、知らず知らずに日常動作が変わり、そのせいで望まない方向に体型が変わってしまうことはまったくめずらしい話ではありません。
「引っ越しして、自転車で山坂を上るようになったら太ももが太くなった」
「健康のためにとスポーツタイプの自転車で通勤を始めたら、いつの間にか前より猫背になった」
「ウエストがゴムの服ばかり着るようになったら、体重は変わらないのにウエストが肥大化した」など。
逆に、私が直接ご指導したかたから、こんな驚きのエピソードもいただいています。
「毎日1時間もウォーキングしてもダメで、ヨガやピラティス、食事にも気をつけたけれど凹んでくれなかった下腹が、歩き方を変えただけでウソのようにペタンコになり、お尻の形もきれいになった」(40代の女性)
「洗濯機の脱水を待つ数分間、小尻になる動作を行っていたら2サイズ近くダウン。『こんなに大きかったっけ?』というくらいズボンがゆるくなった」(60代の女性)
体型を変えるには、日常動作を自分の目指す体型に合った動きに変えること。それを生活の中でくり返し、習慣にするだけでよいのです。
「やせる日常動作」って、いったい何?
たとえば朝起きたとき、両手をグーにして上げ、「ん~っ」って伸びをすること、ありますよね。このなんでもない日常動作だって、お腹が締まる角度に伸びるだけで、お腹の筋肉に刺激を与えることができます。大きな筋肉が動くので、カロリーもちょっと多く消費します。たとえ数秒でも続けていれば、しだいにお腹が引き締まります。これならできると思いませんか?
スタイルのいい人、食べても太らない人は、こういう動作をこっそりやっている人です。だから「そんなの気にしたこともなかった!」という人は、いまが人生の転機です。どんなダイエットも、生活をもとに戻したとたんにリバウンドが始まります。
4万人のダイエットを成功させた合理的な方法
『生きてるだけで、自然とやせる!やせる日常動作大図鑑』では、私が昔行っていた動作から現在行っている動作、人に勧めて結果が出た動作まで、幅広くご紹介しています。私のカルチャースクールの講座などで4万人が実践し、「参加者の9割が当日にサイズがダウンした!」と評判をよんだ「速効サイズダウン! 植森式部分やせ講座」の手法がベースになっています。筋肉の使い方次第でサイズはすんなり細くすることができ、それを続けることで脂肪も落ちていきます。
私は若い頃よりもずっと、のびやかな気持ちと体で毎日を過ごせるようになりました。日常動作ならお金はもちろん、時間も気力も必要ないし、やらないなんてほんと、もったいなさすぎです。ダイエットに悩む多くの人に、ダイエットの苦労や運動不足を後ろめたく思う気持ちから解放される喜びを、味わっていただきたいと思います。今日から、コツコツ、こっそり「やせる日常動作」をおすすめしたいです。
◆教えてくれたのは:植森美緒さん
健康運動指導士・ドローインの第一人者。1965年生まれ。ダイエットに10年間失敗し続け、無理な運動で腰を痛めた経験を持つ。「日常動作を変えれば人生が変わる!」をモットーに、生活の中で無理なく行えるダイエット・健康法を提唱。自らもそれを実践し、腰痛を克服。ウエストサイズ58cmの体型を維持している。カルチャースクール、専門学校、整形外科、自治体、健康保険組合、 企業、女性誌、テレビなど多彩なステージで活動を重ねる。その場で効果を実感できるセミナーが好評で、直接指導した人数は4万人超。著書に『1日1分で腹が凹む 4万人がラクに結果を出した最高に合理的なダイエットの正解』(ダイヤモンド社)など、ベストセラーも多数。https://www.mio-u.net/profile/
●《50代でウエスト-13cmも》従来の腹筋ではダメ!「1日1分座ったままでOK」誰でもムリなく鍛えられる「ズルい腹筋」とは?