3兄妹でユニオンジャックカラーを表現 王室のファッションで重要な色選び
家族のリンクコーデは公式の式典でも見られた。2023年5月6日、チャールズ国王の戴冠式で、ウィリアム皇太子のマントと同じネイビーの衣装を着たルイ王子。キャサリン皇太子妃とシャーロット王女は、共に「アレキサンダー・マックイーン」の白いドレスを着用し、父と息子、母と娘がお揃いのスタイルに。ジョージ王子は国王の付添人ペイジ・オブ・オナーという大役を務め、儀式用の赤いユニフォームを着ていた。
ジョージ王子の赤、ルイ王子の青、そしてシャーロット王女と、子供たち3人でユニオンジャックカラーで揃え、イギリス国旗を表現するという、戴冠式にふさわしいスタイルだった。
色に意味を持たせるファッションは他にもある。同年6月に開催された、チャールズ国王の公式誕生日を祝う「トゥルーピング・ザ・カラー」では、軍服を着たウィリアム皇太子に合わせ、子供たちが赤と白を取り入れたコーデだった。シャーロット王女は赤いリボンがついたワンピース、ジョージ王子とルイ王子は赤いネクタイに白シャツを着用。
キャサリン皇太子妃は、ひとりだけグリンカラーのコーディネートで登場。「アンドリュー・ゲン」のドレスと「フィリップ・トレーシー」のハットを身に着け、気品が漂うスタイリングだった。キャサリン皇太子妃はアイルランド近衛連隊の名誉大佐を務めており、同国を象徴するグリーンカラーを選んだようだ。
かつて、ダイアナ元妃が1986年に来日した際、日の丸をイメージした赤と白、ポルカドットのワンピースを選ぶなど、ロイヤルファッションの色には深い意味が含まれることがある。ウィリアム皇太子一家も、ファッションのカラーで“メッセージ”を表現していた。
クリスマスカードはモノクロ写真 シンプルなシャツでリンクコーデ
カラーを使って、家族の繋がりや、国のイメージを表現してきたキャサリン皇太子妃だが、昨年の12月に「2023年の私たち家族のクリスマスカード」とキャプションを添えて公開したファミリーポートレートは珍しいモノクロショットだった。
モノクロでも重たい印象にならないように家族全員が白いシャツで揃え、カジュアルさを演出するため、首元のボタンを外している。白いシャツの清潔感と統一感で、派手に着飾らなくても、スタイリッシュなコーディネートに。また、キャサリン皇太子妃とシャーロット王女はボーイッシュにならないようにロングヘアを下ろして、フェミニンさをキープ。カジュアルなのに上品という見事な家族写真だ。
昨年は、ルイ王子が初めて参加する行事があり、家族5人が並んだ姿も多く見られた。現在、がんの治療を受けているキャサリン皇太子妃。多くの人々が、1日も早く回復し、また家族が揃う姿を待ち望んでいる。