黄色の足裏は疲れのサイン
肝臓と胆のうの機能が低下していると、足裏が黄色に。睡眠不足や過労などで体が疲れている状態です。
足裏が黄色のときは足湯で解毒
肝臓の働きをよくするには、足湯がいちばんだと吉田さん。
「足湯をしながら足指を動かすと、より代謝がアップして解毒がスムーズになり、疲労回復につながります」
足湯のポイント
足湯を行うときに桶に用意するお湯は、40℃ほど。足を入れて3分くらいを目安に皮膚が温度に慣れてきたら、差し湯をして温度を2〜3℃上げます。その後もお湯の温度を一定に保つために、差し湯をポットや水筒などに用意しておき、適宜足しましょう。ひざが冷えないように、足湯中に使うひざ掛けも忘れずに。
10分ほど足湯をしたら、左右の足裏の色をチェックします。左右の色が変わっていなければ、さらに10分足湯をして終了。左右の色が違う場合は、体のバランスが悪く血流に差があるということです。赤い方はタオルで拭いて靴下をはき、白い方は再び足湯をします。
「2〜3分後に再度、左右の足裏の色の違いをチェックします。これを繰り返し、同じ色になってから両足を桶に10分浸けましょう」
足湯のあとは、水分をタオルで拭き取り、すぐ靴下をはいて、温まった足が冷えないようにしてください。
白色の足裏は気力不足のサイン
足裏が白色のときは、一見きれいに見えても、エネルギー不足で気力が足りておらず、精神的に弱っている証拠。貧血や低血圧気味、胃が弱っている状態です。
足裏が白色のときは足つぼを刺激!
エネルギー不足を解消するには、血液の循環をよくして自然治癒力を高める効果が期待できる足ツボ刺激が有効。クリームやオイルを用意して、足裏のしこりをほぐして、ツボを刺激しましょう。
足ツボの効果的な押し方
足裏のゴリゴリとしたしこりは、老廃物が溜まっているということ。放置して不調を引き起こさないように、しっかりとほぐしましょう。
「足ツボを押すときは、両手の親指を重ねて押すと力が入りやすくなります。ゆっくり息を口から吐きながら少しずつ強めに押していき、そのあと息を鼻から吸いながら少しずつ力を抜いて戻しましょう」
しこりがあるところだけでなく、押して痛いところもしっかりほぐしていくのがおすすめだそうです。
◆教えてくれた人:吉田佳代さん
よしだ・かよ。株式会社カバーリング代表取締役。吉田佳代ボディケアビューティークリニック代表。ジャパンスタイルヘルスケア協会代表。日本手技療法士認定協会公認手技療法士、整体師、体幹ストレッチインストラクター、AIASオーストラリア国家資格ビューティーセラピストといった資格を取得。自然医学の理論と健康・美容技能の解析と応用を学び、骨・筋肉・経路・経穴・リンパのすべてからアプローチした独自の足ツボ療法および、全身オイル整体技術を開発する。延べ約8万人の施術および指導実績をもつ。https://www.kayoyoshida-beauty-clinic.com/
◆監修:医学博士・医師 白澤卓二さん
しらさわ・たくじ。医学博士・医師。白澤抗加齢医学研究所所長。お茶の水健康長寿クリニック院長。国際予防医学協会理事長 Residence of Hope館林代表。1982年、千葉大学医学部卒業後、東京都老人総合研究所老化ゲノムバイオマーカー研究チームリーダーなどを経て、2007年から8年間順天堂大学大学院医学研究科・加齢制御医学講座教授を務める。著書・監修書に『すごい塩』『ボケないのはどっち?』(ともにあさ出版)など。