アイシャドウ選びのコツ&大人女性のNGメイク
最後に、池田さんに大人女性が“骨格補正メイク”をするときのコツを2点教えていただきました。
シャドウ選びに迷ったら「ベーシックなベージュ系」を
メイクには必需品のアイシャドウ。“骨格補正メイク”をするときに、顔タイプによって色選びは変わるのでしょうか?
「迷ったときは丸顔・面長に関係なく、ベーシックなベージュ系を選びましょう。肌の中にあるような色味で仕上げることで自然に見えます。
ニュアンスカラーのアイラインやマスカラであまり上げずにサラッと作るミュートメイクはたしかに今っぽいですが、大人女性がやってみると、ただでさえまぶたがどんどん下がってきて目の印象が弱くなっているので、全体的に地味になりすぎてしまいます。
ですから、サラッとしたカラーで肌なじみがいいものを使い、ラインや眉毛、まつ毛などは濃淡をつけてキリッと仕上げたほうが若々しくメイクが映えて見えますよ」
大人女性がメイクをするときのNGポイントは?
池田さんは、大人女性は自然な色味を使ってグラデーションで補正するのがよいと強調します。
「たとえばブルーベースの肌の人が、アイシャドウで部分的に青みを入れるのはOKです。ただし、日本人は基本的に黄色人種なので、ブルーベースと言っても奇をてらった色味を大人女性が全体的に使うと浮いてしまうと思います。
“骨格補正メイク”は自分の顔の縦横比によって、メイクで縦横を補正して黄金比に近づけるメイク術です。けれど、目が離れているからといって内側に強調するような目頭切開ラインをわかりやすく入れてしまうと、ギャル感が出てわかりやすい若作りに見えてしまったり、目の形によっては不自然に見えてしまったりすることも。余白を埋めるために、自然な色味を使って補正するのが大人女性にはおすすめです」
◆教えてくれた人:骨格補正メイク専門家・池田曜央子さん
青山学院大学経済学部卒業。建築士として活動後、美容・ファッションを学び、メイク講師の道へ。好印象な美人に近づける“骨格補正メイク”を考案し、1000名を超える女性を劇的に変身させる。一般社団法人日本骨格バランス協会代表理事を務めるほか、池田曜央子メイクアップアカデミーを開講。著書に『骨格補正メイク「顔の比率」を描き変えて、一生美人!』(主婦の友社)。https://ameblo.jp/nyankosan0916/
撮影/黒石あみ、取材・文/イワイユウ