ライフ

ルンバから「吸引+水拭き」ができる3万円台の新シリーズが登場! どんな人におすすめ?従来品とどう違う? 家電ライターが解説

吸引と水拭きの一台二役『Roomba Combo Essential robot』

『Roomba Combo Essential robot』の白と黒
吸引と水拭きの一台二役。『Roomba Combo Essential robot』3万9300円(税込)
写真8枚

「『Roomba Combo Essential robot』の類似モデルというと、同価格帯の『Roomba i2』と比較することになると思いますが、大きく異なるのは水拭き機能が搭載されたこと。掃除機がけと同時に、水拭きも行えるようになりました。また『Roomba i2』は、床に密着するゴム製のデュアルアクションブラシを搭載しているのに対し、『Essential robot』は毛とゴムを採用したV字型シングルアクションブラシを採用。シングルブラシになったものの、掃除力に関しては『i2』と同等以上とのことです」

価格を抑えた分、削ぎ落した機能もある。

「『Roomba Combo Essential robot』は、ダスト容器にモップパッドを取り付けると自動的に掃除機がけと水拭きを行ってくれます。ただ、床の素材を見分けることができないので、低いラグなら乗り上げてしまいます。そのため水拭きする場合は、ラグを片づけておくなどの事前準備が必要なのは少し面倒に感じるもしれません」

『Roomba Combo Essential robot』は忙しくても部屋をきれいにキープしたい人に

おすすめなのは、こういう人。

「あまり広くない家で、新社会人や新婚さんなど、新生活を始めるにあたってロボット掃除機を検討している人におすすめです。掃除する部屋の指定はできませんが、3~4部屋掃除ができますし、水拭きも同時にできるので忙しい人でも部屋をきれいにキープできます」

障害物を避けて掃除する『Roomba Combo j5+』

Roomba Combo j5+
『Roomba Combo j9+ SD 』よりは吸引力が2分の1になる計算だが、障害物を避けたりと、賢く掃除してくれる。『Roomba Combo j5+』7万9000円(税込)
写真8枚

新モデルの『Roomba Combo j5+』に近い従来品は、『Roomba Combo j9+ SD 』。

「『Roomba Combo j5+』は、『Roomba Combo j9+ SD 』よりは吸引力が2分の1になる計算ですが、決して弱くはなく、日常の掃除には十分。間取りを記憶したり、障害物を避けたりと、賢く掃除してくれます。

ただしこちらも、水拭きの際にはダスト容器を付け替える必要があります。また、同社から出ている床拭きロボット『Braava』シリーズにあるようなゴシゴシ拭き掃除する『スマートスクラブ』機能や、汚れた場所を最初に清掃するといった細かい機能もありません。そうした機能を求めるなら、『Braava』などを使う方がよいでしょう」

『Roomba Combo j5+』はファミリー世帯にもおすすめ

「『Roomba Combo j5+』は、ファミリー世帯で活躍してくれる機能を備えています。障害物を避けてくれるので、掃除前に床のものを片付ける必要がないのはラクですね。また、掃除する部屋の指定もできるので、『今日はリビングキッチンだけ』など、自分の判断で掃除ができます。拭き掃除禁止エリアを設定できるので、水拭きの際にラグに乗り上げてしまう心配もありません。事前準備を省きたい人にもおすすめです」

田中さんは、「以上2機種とも、コードレス掃除機などとの併用」を推奨している。

「普段の掃除はルンバにお任せして、気になるゴミだけコードレス掃除機で掃除するとよいでしょう。また、水拭きしたモップを洗うのが面倒な人は、使い捨てのシートで水拭きができる『Braava』を使った方がいいかもしれません」

間取りや障害物の有無、水拭き機能に求めるレベルなどを考えたうえで、賢く選びたい。

◆教えてくれたのは:家電ライター・田中真紀子さん

田中真紀子
家電ライターの田中真紀子さん
写真8枚

白物家電や美容家電を中心に家電に詳しいライター。雑誌やウェブなど多数のメディアで、新製品などをレビューしている。https://makiko-beautifullife.com

取材・文/桜田容子

●ブーム継続中の「低温調理」、食中毒のリスクと家電製品を使うメリットを家電ライターが解説

●《“家飲み”を格上げ!》「お店級の生ビール」「ワインをスパークリングに」最強ツールを家電ライターが解説

→「スマート家電」の他の記事はコチラ

関連キーワード