一般的に、「15年以上生きていれば長生き」と言われる猫。1歳半から3歳半くらいまでが人間の20代にあたり、15歳で70代半ば、20歳で100歳手前とされているそうですが…SNSでは今、御年25歳のご長寿猫「みけちゃん」が話題! 2024年4月には、フォトエッセイ『25歳のみけちゃん』(主婦の友社/村上しいこ著)まで発売されるほど注目が集まっています。
三重県最高齢の猫に認定されたみけちゃん
25歳(人間なら116歳!)のみけちゃんが暮らしているのは、児童文学作家・村上しいこさんの家。24年前、村上さんの家に突然あがりこみ、しれっとソファで寝始めたのが始まりなのだとか。ちなみに、村上さんが当時住んでいたのは集合住宅の6階。自力でエレベーターを使えるはずもないので…わざわざ階段で6階までのぼり、村上さんの家を訪れたことになります。
もともと家の外で何度か顔を合わせていたそうですが、そんな猫がいきなり家に上がってきたなんで驚き。みけちゃんにとって村上さんは、それだけ特別な存在だったのかもしれません。
それから24年が過ぎーー現在は江戸時代に建てられたという古民家で、村上さん夫妻と“ふたりの弟”といっしょに暮らしているみけちゃん。23歳のときには、(居住地の)三重県で最高齢の猫と認定され、勲章が贈られたそうです。さらに、昨年11月に始めたインスタグラムはわずか3か月でフォロワー4.7万人を記録! 「癒やされます」といった声のほか、御長寿猫と暮らす飼い主からのメッセージも多数寄せられています。
みけちゃんはおしゃれ好き&健康!
『25歳のみけちゃん』には、みけちゃんと村上さんの出会いや、引っ越しや村上さんが児童文学作家になったときの話など、24年間のさまざまな足跡が収められているほか、最近のルーティン、食事内容なども紹介されています。みけちゃん目線で書かれているページも多く、みけちゃんのおちゃめな語り口には思わずほっこり。
フォトエッセイというだけあって、写真もたっぷり掲載。プリーツとレースが可愛いガーリーな洋服を着たカットでは、モデルのようにポーズを決めたみけちゃんを拝めます。実は、洋服をたくさんもっているおしゃれさんなのだとか。
かと思えば、頭に落ち葉を乗せたほのぼのカットも。葉っぱが頭から落ちてしまわないよう、目を閉じてじっとしている様子がかわいらしい! さらに、屋外用のチェアに乗った写真では、すまし顔。カメラ慣れしているからか、ここでもモデルらしい立ち姿がサマになっています。
25歳でありながら、歯がすべて残っているというみけちゃん。カリカリごはんも難なくたいらげるくらいで、動物病院の先生からは、これだけ元気なら高齢猫用のごはんに切り替えず、好きなものを食べさせようというお墨付きをもらっているそうです。書籍内には、「ごちそうさまでした!」という元気な声が聞こえてきそうなわんぱくカットも。
24年間の、のんびりとした日々がぎゅぎゅっと詰まった『25歳のみけちゃん』。健康に、仲良く、楽しく過ごす“何気ない日々”の尊さを感じられる一冊です。