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捨てる服をどう決める?「1年間使わなかったモノは必要ない」フォロワー16万人超のインスタグラマーが伝授するクローゼット整理術

カラフルな服
クローゼットがスッキリすれば、衣替えも不要に!(Ph/photoAC)
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なかなか着ないけど、いつか着る時が来るかもしれない。そう考えてクローゼットやタンスにしまったままで処分できない服、誰しも持っているはず。それを手放せるようになるためには? 16万人超のフォロワーを誇る「片づけ」のトップインスタグラマー、yur.3(ゆりさん)が心の奥の「片づけへの想い」を初めて明かした著書『この服で誰かに会いたくないなと思ったらその服は寿命』(サンマーク出版)から一部抜粋、再構成してお届けする。

“もしかして”を一掃する

服を捨てる上で私がひとつの判断材料にしているのが、「年に1回使うかどうか」。

「年に1度は使うモノ」と「もしかしたら使うかもしれないモノ」とは別物で、キッパリとラインを引くべきです。

「年に1度でも使う」なら生活に必要なモノ。私の場合、ミシンを使うのは年に数回。普段ほとんど出番がなくても、その1回でも手縫いはどうしてもしたくないから、手放そうとは考えません。

一方、何年もクローゼットに眠っているスカーフやニット、古いスーツ、あるいは「汚れ仕事をするときに着るかもしれない」と残している着古した服などは、捨てていいかなと思います。これらの「もしかして」が増えすぎると、「年に1度でも使うもの」を置く場所が確保できなくなったり、ゆったり置きたい1軍の服のスペースにまではみ出し始めます。

1年間使わなかったモノは必要ない。そんな風にあいまいだった「もしかして」を一掃しています。

5年着てないドレスはもう着ない

着なくなったパーティードレスの9割は着られる。

だけどたとえば5年。5年前ということは誰でも今よりマイナス5歳。スカート丈もデザインも似合わなくなっているのが当然です。

段ボールに物をしまう男女
「手放す」という選択肢も大切(Ph/photo AC)
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フォーマルはクリーニングに出したりシワを気にしたり、想像以上に管理の手間がかかるもの。だから、それがなくなれば本当はプラス。

加えて「パーティードレスは売れる」ので、正確にいえば「手放す」の一択です。需要があるので値段さえ下げれば必ず売れるし、生地が薄いので送料も安く、フリマアプリ向きです。

万が一手放したあとにお呼ばれがあっても、ずっと前に買って好みもトレンドも古くなったものは着たくないはず。30歳を過ぎるとお呼ばれそのものが減るので、レンタルもおすすめです。1回あたりは割高ですが、着たあとのケアをまったく気にしなくていいのが本当にラク! なにより1回きりだから冒険できて、今の好み100%で選べるのが最高です。

処分という形でケリをつけることも時に賢明

いらない服を処分するサイクルが身につくと、「大処分後の物欲問題」に直面するかもしれません。

「古いとはいえまだ着られる服を捨てて、買い物をして、無駄遣いをしているのでは?」と不安になる人もいますが、大丈夫。捨てる前と後では、おしゃれ度もワードローブの満足度も格段にアップしています。「着ない」「似合わない」服を追い出し、「着る」「似合う」服が増えるのですから当然です。

捨てることで買い物のレベルも上がっているので、新しく選ぶのも楽しいはず。たとえば若い頃に買った重く肩の凝るコートを手放せたら、年齢を重ねた自分は軽く暖かいダウンを選んで快適に過ごせます。

私が服の処分に悪いイメージがなく、むしろウキウキでいられるのは、買い替えのご褒美があるから。そして、リサイクルの徹底で「服に対してできる限りの礼儀は尽くした」という自信が持てているからかもしれません。

◆教えてくれたのは:インスタグラマー・yur.3(ゆりさん)

インスタグラマー・yur.3(ゆりさん)
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新潟県在住の30代。「今日の下着で救急車に乗れるか」をはじめ、インスタグラムに投稿していた「物を捨てさせてくれる格言」が大人気となり、フォロワー数が16万人を超える。初の著書『28文字の片づけ』(主婦の友社)はシリーズ累計10万部のベストセラーに。子ども2人と夫、夫の両親との6人暮らし。

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