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多彩なスタイリングを手軽に楽しめるドライヤーが続々登場!普通のドライヤーとどう違う?アタッチメントはどう使う?家電ライターが解説

ドライヤーを当てる女性
多彩なスタイリングを手軽に楽しめるドライヤーが続々登場(Ph/イメージマート)
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雨で髪がまとまりにくいときこそ行いたい、ヘアブロー。いまは、カールやボリュームアップ、くせ毛伸ばしなど多彩なスタイリングを手軽に楽しめるドライヤーが発売されている。ヘアアイロンでもスタイリングができるが、ドライヤーとはどう違うのか。どう選んだらよいか。家電ライターの田中真紀子さんに教えてもらった。

【目次】

ドライ用ドライヤー、スタイリング用ドライヤー、ヘアアイロンの違いは?

普段髪を乾かしている一般的なドライヤーと、ブラシがついたカールドライヤー、そしてヘアアイロン。それぞれ、スタイリングのしやすさは、どう違うのか。

ヘアドライヤーのコーム部分
カールドライヤーなら、より簡単にスタイリングができる(Ph/イメージマート)
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乾燥用でもブローはできる

「乾燥用のドライヤーでブローをする人は多いと思います」と、田中さん。

「ブローとは、ドライヤーで風を当てながらブラシなどで髪を整えていくスタイリングのこと。多くのドライヤーには先端が細いブロー用アタッチメントがついていて、ブラシで髪をとかしながらドライヤーの熱を与えてブローすることができます。このドライヤーで普段髪を乾かし、お出かけ前はアタッチメントをつけかえてブローをしている人は多いと思いますし、かつてはこれが一般的な方法でした」(田中さん・以下同)

ラクにスタイリングしたいならカールドライヤーを

ただし、カールドライヤー(くるくるドライヤー)と呼ばれるものを使えば、より簡単にスタイリングができるという。

パナソニック『くるくるドライヤーナノケアEH-KN0J』のアタッチメント
パナソニック『くるくるドライヤーナノケアEH-KN0J』のアタッチメントは5種類
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「カールドライヤーは、先端にブラシがついたもので、ブラシとドライヤーでのスタイリングが両手を使わず手軽に行えます。ブローだけでなく、髪をカールさせたり、ボリュームを出すことも簡単にできます。ただし、しっかりクセづけしたいと思うと、つい、ブラシに髪を巻き付けて長時間温風をかけがち。熱を与えすぎると髪が傷みやすくなりますので注意が必要です」

カールのキープ力を求めるならヘアアイロン

一方、ヘアアイロンは上記のドライヤーとは全くの別物。ヘアアイロンは、温風の力でスタイリングするカールドライヤーと違い、プレートを熱し、髪に直接180℃や200℃などの高温の熱を与えてスタイリングします。そのため髪が傷みやすいのが難点ですが、カールなどのキープ力はドライヤーより強いのが特徴です」

髪へのダメージと手間を最小限減らしながらもスタイリングがしたい人は、髪をいたわる乾燥用ドライヤーと、手軽にスタイリングできるカールドライヤーをそれぞれ持っておくといいかもしれない。

「ただし近年は、多様なスタイリングと乾燥が1本でできる多機能ドライヤーも出てきています。中には、カールやボリュームアップができるだけでなく、髪の表面をすべらせるだけで髪の表面を整え、ツヤを出せるアタッチメントが付属した“進化型ドライヤー”も登場。選ぶ楽しみが増えてきています」

アタッチメントの使い方

ハーフブラシとロールブラシ、どう使い分ける?

カールドライヤーについているアタッチメントといえば、2種類のブラシが代表的。

シャーク『マルチスタイリングドライヤー フレックススタイル』のヘッドのパターン
シャーク『マルチスタイリングドライヤー フレックススタイル』は、先端をくるっとひねると、L字型のドライヤーに早変わり。さらにアタッチメントが4種類付属しており、太巻きカールから細巻きカール、ボリュームアップ、ストレートまで可能
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「多くのカールドライヤーには、半分にブラシがついたハーフブラシと、円柱形にブラシがついたロールブラシが付属しています。

ハーフブラシは、髪のうねりを整えてツヤを出したり、根本を立ち上げてボリュームアップしたりするのに便利です。また、軽く毛先をカールさせることもできます。髪を乾かしたい場合は、ハーフブラシを使うといいですが、乾燥用ドライヤーほど効率的には乾かせません。

よりしっかりカールを作りたい時は、ロールブラシが活躍します。またトップをしっかり立ち上げたり、前髪をふんわり仕上げたい時もロールブラシが使いやすいので、適宜使い分けるといいでしょう」

製品によっては、ハーフブラシとロールブラシ以外にもアタッチメントはある。

パナソニック『くるくるドライヤーナノケアEH-KN0J』のアタッチメント
パナソニック『くるくるドライヤーナノケアEH-KN0J』は、高浸透ナノイーを放出することで、髪へのうるおいが従来の1.9倍にアップ
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「ハーフブラシ、ロールブラシが基本ですが、製品によってはドライ用のアタッチメントや、髪表面を整えてくれるアタッチメントが付属されています。基本的にドライは、ドライヤーで行ったほうが早いですが、旅行先でブローもドライもしたいと言う場合は、アタッチメントを替えるだけでどちらもできるドライヤーを選ぶと、便利でしょう」

最後に、田中さんが今注目しているブローにおすすめのドライヤーを紹介。どちらもアタッチメントが豊富で、さまざまなスタイリングが楽しめる逸品だ。

【1】シャーク『マルチスタイリングドライヤー フレックススタイル』

シャーク『マルチスタイリングドライヤー フレックススタイル』
速乾ドライヤーだけでなく、さまざまなスタイリングにも使える多機能ドライヤー。シャーク『マルチスタイリングドライヤー フレックススタイル』3万4980円(税込)
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まずは、速乾ドライヤーだけでなく、さまざまなスタイリングにも使える多機能ドライヤーから。

髪表面をなでるだけで浮き毛対策になる画期的機能も

「一見、くるくるドライヤーに見えますが、先端をくるっとひねると、L字型のドライヤーに早変わり。さらにアタッチメントが4種類付属しており、太巻きカールから細巻きカール、ボリュームアップ、ストレートまで、その日の気分や髪の状態に合わせてスタイリングが楽しめます。

例えば『エアカーラー』はドライヤーを髪に近づけるだけで自然と髪が巻きつくので、カールヘアづくりが可能。また『つるツヤローラー』は髪の表面をなでるだけで浮き毛を抑え、滑らかなツヤ髪に仕上げます。
コンパクトサイズなうえ、1台でドライからスタイリングまで完結できるので、旅行先でも活躍しそうです」

【2】パナソニック『くるくるドライヤーナノケアEH-KN0J』

パナソニック『くるくるドライヤーナノケアEH-KN0J』
髪のうるおいが気になる人、雨の日などに髪を落ち着かせたい人におすすめ。パナソニック『くるくるドライヤーナノケアEH-KN0J』3万6300円(税込) ※2024年5月21日時点の実勢価格、編集部調べ
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多彩なスタイリングはもちろん、髪のうるおいが気になる人、雨の日などに髪を落ち着かせたい人におすすめなのが、こちら。

髪をうるおわせながらスタイリングも楽しみたい人に

「パナソニックのナノケアシリーズは髪をいたわるドライヤーとして長年愛されています。特にこのモデルはうるおいをたっぷり含んだ高浸透ナノイーを放出することで、髪へのうるおいが従来の1.9倍にアップ。髪をしっとり、まとまりのある状態に仕上げてくれます。

アタッチメントは5種類。ヘアアイロンのように挟みこんでスタイリングできる『サロンブローブラシ』や、前髪や根本の立ち上げに特化した『ボリュームアップブラシ』など、独自性のあるアタッチメントで、スタイリングのバリエーションが広がります」

どちらも多彩なスタイリングができるだけでなく、雨の日に悩ましい浮き毛対策もできる。自分がしたいスタイリングに合わせてドライヤーを選びたい。

◆教えてくれたのは:家電ライター・田中真紀子さん

田中真紀子
家電ライターの田中真紀子さん
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白物家電や美容家電を中心に家電に詳しいライター。雑誌やウェブなど多数のメディアで、新製品などをレビューしている。https://makiko-beautifullife.com

取材・文/桜田容子

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