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天皇陛下がエリザベス女王のお墓に供花 留学時代に家族の一員のようにお茶会やバーベキュー、英王室と天皇家の深い絆

天皇皇后両陛下のために晩餐会が開かれた(2024年6月25日、Ph/代表取材)
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2024年6月22日から、国賓としてイギリスに公式訪問されている天皇皇后両陛下。現地時間の25日、歓迎式典を終えられた天皇皇后両陛下はバッキンガム宮殿で昼食会に出席され、日本に関連した王室のコレクションをご覧になった。その後、ウェストミンスター寺院を訪問し、身元のわからない兵士が眠る無名戦士の墓に花輪を捧げられた。

身元のわからない兵士が眠る無名戦士の墓に花輪を捧げられた(2024年6月25日、Ph/代表取材)
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ウェストミンスター寺院をご訪問(2024年6月25日、Ph/代表取材)
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ウェストミンスター寺院を見学されたおふたり(2024年6月25日、Ph/代表取材)
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ウェストミンスター寺院でもホワイトのセットアップをお召しに(2024年6月25日、Ph/代表取材)
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記帳台でそれぞれ署名された(2024年6月25日、Ph/代表取材)
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ウェストミンスター寺院では以前、エリザベス女王の国葬やチャールズ国王の戴冠式が行われた(2024年6月25日、Ph/代表取材)
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天皇皇后両陛下のご署名(2024年6月25日、Ph/代表取材)
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夜には、バッキンガム宮殿で天皇皇后両陛下のために国王夫妻主催の晩さん会が開かれた。

このあと、チャールズ国王が用意したベントレーで晩さん会へ(2024年6月25日、Ph/雑誌協会英国同行取材班〈本誌・横田紋子〉)
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ドレスの裾が長く、歩くと優雅な雰囲気に(2024年6月25日、Ph/雑誌協会英国同行取材班〈本誌・横田紋子〉)
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和を象徴した海外の晩餐会にふさわしいティアラが選ばれた(2024年6月25日、Ph/雑誌協会英国同行取材班〈本誌・横田紋子〉)
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レースのドレスを選ばれた雅子さま(2024年6月25日、Ph/雑誌協会英国同行取材班〈本誌・横田紋子〉)
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フローラ柄×オフホワイト 雅子さま“らしさ”溢れるロングドレス

昼食会後、チャールズ国王から贈られたイギリスで最高位の勲章「ガーター勲章」を身につけられた天皇陛下。雅子さまはオフホワイトのロングドレスをお召しに。ドレスのフェミニンな花柄のレースとショートスリーブは、ご成婚の際に着用されたローブ・デコルテを彷彿とさせる。フローラル柄とホワイトがお似合いな雅子さま“らしさ”溢れる一着だった。

国王夫妻主催の晩さん会に出席された天皇皇后両陛下(2024年6月25日、Ph/代表取材)
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ご成婚の日もショートスリーブのドレスをお召しに(1993年6月9日、Ph/JMPA)
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ご成婚の日の麗しきドレス姿(1993年6月9日、Ph/JMPA)
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ご成婚の日のローブ・デコルテは森英恵さんが手がけたことで話題に(1993年6月9日、Ph/JIJI PRESS)
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皇上皇后両陛下(当時は天皇皇后両陛下)と天皇皇后両陛下(当時は皇太子と皇太子妃)
燕尾服とローブ・デコルテ姿で、上皇上皇后両陛下(当時は天皇皇后両陛下)と(1993年6月9日、Ph/宮内庁提供)
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ご成婚パレードの際の天皇皇后両陛下
ご成婚パレードでは襟の花びらのデザインが特徴のドレスをお召しに(1993年6月9日)
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手を振られる天皇皇后両陛下(1993年6月9日、Ph/JIJI PRESS)
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また、ドレスの裾が床につくほど長く、歩くとゴージャスな雰囲気に。揺れるイヤリングや、2連のダイヤモンドなど、アクセサリーもさらに華やかさを演出していたが、なかでも目を惹くのはティアラだ。

雅子さまはオフホワイトのロングドレスをお召しに(2024年6月25日、Ph/代表取材)
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雅子さまが身につけていたティアラは、天皇家を象徴する菊の花をモチーフとした「皇后陛下の第二ティアラ」と呼ばれ、美智子さまから受け継がれたもの。

宮内庁の内部資料に「皇后陛下御正装の装身具類」として「冠(ダイヤ)A型」(第一ティアラ)「冠(菊型)B型」(第二ティアラ)と記載されている。これらは皇后だけが着用できるものとされ、今回の晩餐会で雅子さまは「冠(菊型)B型」を初めて着用された。

国王は日本語で「お帰りなさい」、天皇陛下は「かけがえのない友人として…」とスピーチ

晩餐会の冒頭では国王陛下と天皇陛下のスピーチが行われた。チャールズ国王は、まず日本語で「英国にお帰りなさい」とスピーチ。ハローキティやポケモンなど日本文化にも触れ、ユーモアを交えながら、両国のさらなる発展を祈ることばを述べた。

乾杯をされる天皇陛下とチャールズ国王(2024年6月25日、Ph/JIJI PRESS)
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天皇陛下は、「敬愛する故エリザベス2世女王陛下に御招待を頂いてから、新型コロナウイルス感染症の影響を受け、こうして約5年の月日を経て国賓として英国の地を訪れることができましたことは、誠に喜びに堪えません」と今回のイギリスご訪問について、お気持ちを述べられた。

スピーチの最後には「今後とも日英両国がかけがえのない友人として、人々の交流を通じて真にお互いを理解し合う努力を弛みなく続け、永続的な友好親善と協力関係を築いていくことを心から願っています。ここに杯を挙げ、国王王妃両陛下のご健勝と、日英関係の更なる発展と世界への貢献、そして両国国民の末永い幸せを祈ります」としめくくった。