髪形が決まらないと一日憂うつなのは、昔も今も変わらないもの。日に日に増える白髪、そして失われるボリューム。鏡を見るたびモヤモヤする不動の2大髪悩みの解決方法を、大人髪のエキスパート、美容エディター・毛髪診断士の伊熊奈美さんが教えてくれました。映える&効きめがある&気分が上がるおしゃれ・美容・趣味・暮らしの実例やヒントを紹介する、大人女性に向けたムックシリーズ『reShine』から注目記事をピックアップ。
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【ピンチ1】染めてもすぐに目立ってくる白髪、ストレスすぎます
A.しっかり染めるのは逆効果、「ぼかし染め」を意識しましょう
染めるのが面倒と感じたら、「脱白髪染め」の時期かも。といってもグレイヘアにするのではなく、ぼかして白髪を目立たなくする新しい選択肢です。染める頻度が少なくなるので、頭皮と髪への負担も減らせます。
ヘアサロンでは、ハイライトを入れておしゃれにぼかす
髪全体の暗い色に対し白髪が目立つのは、明度差が大きいから。明るい第3の色を筋状に入れることで差を小さくし、白髪を目立たなくさせる。
セルフケアでは、ヘアカラー・トリートメントで根元をぼかす
髪表面だけに色づくので、使用をやめれば色が落ちるもの。乾いた髪に使うと染まりがよく、根元を上手にぼかせる。次のサロン染めまでのつなぎとして便利。
【ピンチ2】外出前に一時染めで隠してもすぐに色落ち…!
A. 仕上げのセットスプレーで色落ちは防げます
セットスプレーで髪をコーティングすると、汗や湿気から守り色もちがよくなります。一時染めはピンポイントならマスカラタイプ、広範囲ならパウダーやスプレータイプがおすすめです。
【ピンチ3】生え際が薄いうえに白髪が密集。おでこが広く見えます
A. 茶系のパウダーで埋め、カバーしましょう
生え際のすき間をアイブロウパウダーで埋めて陰影をつければ、目立たなくなります。シェーディングを入れる感覚です。白髪隠し専用のパウダーもあります。
【ピンチ4】白髪染め中に頭皮がかゆくなります…
A.かぶれのおそれがあります。すぐに染めるのを中止して
肌が乾燥していると過剰に反応しやすいので、カラー直前の洗髪は避けて。敏感肌なら、毎回必ずパッチテストをしましょう。
しみる、ヒリヒリすると感じたら要注意。カラー剤によるかぶれかもしれません。流した後も腫れやかゆみがあるなら、皮膚科へ。
【ピンチ5】いつもの髪形が急に老けて見えはじめた!
A. 髪形アップデートの時期。ツヤとひし形を意識したスタイルで若見えに
頰の高さに動きとボリュームを出し、首元を引き締めるとふんわり感が引き立ちます。リフトアップしたように見え若々しい印象に。
顔のくすみをカバーするのは髪のツヤ。トリートメントなど、日頃から乾燥対策も忘れずに。