東京都知事選での躍進、その後の炎上騒動で一躍“時の人”となっている石丸伸二氏（41歳）。最近ではテレビ番組に引っ張りだこだ。1年前から毎日のように石丸氏が市長を務めていた安芸高田市の議会の様子をYouTubeでチェックしてきた、オバ記者こと野原広子（67歳）は彼の“伝える技術”について意外な見解を持っているようで――。オバ記者がリポートする。
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演説上手なのは小池百合子都知事？
都知事選が終わって3週間。来る日も来る日もネットの中は「石丸伸二」にああだ、こうだ。ま、それだけ強烈な存在ということだよね。それはともかく、今回は都知事選挙の演説について、ちょっと面白い話を聞いたんだわ。
30年来の知人の娘M（18才）はこの春から声優の学校に通いだしたんだけど、高校生の朗読、全国大会で上位に入った実力派なの。てか、彼女の祖父の代から演劇一家で、知人も子供の頃から滑舌だのアクセントだの、えらくうるさく言われて育ったんだって。でね。18才で初選挙権を持ったM、いわく。
「ほんっとにさ、みんな卓立法ができなさすぎだよ。だから演説聞いても何言ってるのか、すっと入ってこないんだって。その中で抜きん出てるのが小池百合子！ きっとニュースキャスター時代に話す技術を習得したんじゃないかな。彼女が言ってることには賛同はできないけど、言葉は意味を持って入ってくるの」だって。
ちなみに卓立法とは、どの言葉を強調するかで何を伝えるかを決める話法なんだって。
石丸氏は演説がうまくない？
で、石丸伸二さんはというと、「何言ってるか全然わかんない」。蓮舫は「惜しい。てか、他のみんなも上手じゃなくて、政見放送聞けば聞くほどわからなくなっちゃった」とな。
それを聞いてね、私もずっともやもやしていたことが腑に落ちたの。だって石丸さんの街頭演説を8回聞いて、圧倒的な熱意は感じたけど、演説がうまいと思ったことは一度もなかったもの。それどころかもしかしたら音感悪くない？ と何度も。リズム感もいまいち？ そしたら彼自身がYouTubeでカラオケが苦手と話していたんだわ。
ま、推しの私は彼の苦手を聞くと胸キュンしたりするから、どうでもいいといえばどうでもいい。アニメのフレーズを叫んで聞く人をキョトンとさせていたことがあるけど、それもヨシ（笑い）。
AbemaTVのネット番組に生出演
そうそう。でね、話し方といえば私も人ごとじゃないんだって。というのも昨年の秋に故郷の茨城県桜川市で講演会を開いていただいたのをきっかけに、人前で話す機会が増えてきたの。
先日は『めざせ！ムショラン三ツ星』の著者で、現役の刑務所の管理栄養士をしている黒柳桂子さんが国立市公民館で講演会を開くというので聞きに行ったら、いきなりの出演オファー。15分ほどで彼女との出会いや、私の自己紹介などなど、100人の前で話しちゃった。
さらにさらにAbemaTVのネット番組、アべプラの生放送にも出演（7月19日放送済）。前日は事前収録部分の撮影のために六本木のテレビ朝日へ。テーマは「貯金ゼロ主義！宵越しの金は必要？」。それについては次回お伝えします。
◆ライター・オバ記者（野原広子）
1957年生まれ、茨城県出身。体当たり取材が人気のライター。これまで、さまざまなダイエット企画にチャレンジしたほか、富士登山、AKB48なりきりや、『キングオブコント』に出場したことも。バラエティー番組『人生が変わる1分間の深イイ話』（日本テレビ系）に出演したこともある。昨年10月、自らのダイエット経験について綴った『まんがでもわかる人生ダイエット図鑑 で、やせたの？』を出版。
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