ていねいにとっただしに京都の美食を合わせて。京都『はも鍋』のレシピ
開催と同時期に旬を迎えることから『祇園祭』は別名『はも祭り』とも呼ばれるほど、はもは夏の京都に欠かせない。
「食べると体力がつき、夏バテ予防になると言われています。あらでとっただしに昆布とかつおのだしを合わせ、風情のある味わいに」(『瓢嘻』総料理長・橋口定敏さん・以下同)
紹介するのは、ふわふわのはもを上品なだしで味わう鍋。
「水の分量をあえて少なくして玉ねぎの甘みをいかしただしは、豚肉ともよく合います」
《材料》(2〜3人分)
はも(骨切りされたもの)…500g 豚ばら肉(薄切り)…200g 玉ねぎ…1個 絹ごし豆腐…1丁 九条ねぎ…1/2束 しいたけ…3個 もち麩・赤こんにゃく…各適量
【A】だしパック…1個 昆布…適量 水…5カップ
白身魚のあら・塩…各適量
【B】白ねぎの青い部分…適量 水…3と1/2カップ 酒…1/2カップ
薄口しょうゆ…約2/5カップ(70ml) みりん…大さじ2 酒…小さじ4
《作り方》
【1】鍋に【A】を入れて煮立ったら弱火にし、昆布とだしパックを取り出す。
【2】白身魚のあらは熱湯(分量外)をかけ、塩を振って焼き目をつけ、【B】と共に別の鍋に入れてあくを取りながら30分ほど煮る。
【3】【1】に【2】のだし汁2と1/2カップ、酒、みりん、薄口しょうゆの順に加えて混ぜる。煮立ったら、食べよく切った玉ねぎ、しいたけ、豆腐、もち麩、赤こんにゃく、九条ねぎの順に入れてはもを皮目から加える。好みで豚バラ肉を入れる。
《Point》雑炊でシメ!
白身魚のあらはていねいに下処理して、30分煮てだしをとる。
梅肉がはもの味を引き立てる。ゆずこしょうがアクセント。
シメはご飯と溶き卵を加えて雑炊に。
◆教えてくれたのは:『瓢嘻』総料理長・橋口定敏さん
店では『はもの出汁しゃぶ』が10月20日頃まで味わえる。『瓢斗オンライン』ではブランド豚と骨切りされたはものセット(8000円~)が購入可。『京都 瓢嘻 銀座本店』東京都中央区銀座7-16-14 銀座イーストビル1F、2F
※店のレシピは家庭用にアレンジしたもので、提供される料理とは異なります。
取材・文/勅使河原桜 撮影/鈴木江実子、市瀬真以
※女性セブン2024年8月22・29日号