冬の食卓に欠かせない鍋料理ですが、夏ならではの味わい方も。いまが旬の野菜に肉や魚を加えれば、栄養満点でヘルシー。ビタミンたっぷりの夏の野菜を鍋にすれば、サラダより量が食べられ、スープに出た栄養まで余すところなく摂取できる。農家さんならではの、夏野菜大量摂取ワザ満載のレシピを紹介!
レタスはさっとゆでてシャキシャキの歯応えを堪能!「レタス鍋」のレシピ
「レタスの食感を楽しむ鍋なので、加熱は最小限に」と言うレタス農家の新海智子さん。
「旬のレタスは、サラダなどに適した軽くてフワフワの食感が特徴ですが、鍋にするなら葉が肉厚なものがおすすめ。ひと玉があっという間になくなるから大量消費にもぴったり。ぜひ、レタスは多めに準備してください!」(新海さん)
最初は塩とごま油だけでレタス本来の味を楽しみ、ポン酢、ゆずこしょうを加えるなどで味変を。
《材料》(2人分)
レタス…1玉 豚ばら肉(薄切り)…200g 昆布…2枚 青じそ…8枚 もやし…1袋(200g) えのきたけ…1/2株(100g) 水…5カップ ポン酢…適量
《作り方》
【1】鍋に昆布、水を入れて30分おく。
【2】【1】を火にかけ煮立ったら弱火にし、昆布を取り出す。もやし、ほぐしたえのきを加える。
【3】豚バラ肉、食べよくちぎったレタス、青じそをだしにくぐらせ、ポン酢をつけて食べる。
《Point》レタスの芯は親指で取る
レタスの芯は両親指で力いっぱい押し込むようにすると、すっぽり取れる。「レタスは包丁で切ると金属に反応して赤くなるので、芯を除いたら手でちぎるようにして分けます」(新海さん)。
◆教えてくれたのは:レタス農家・新海智子さん
日本一のレタス生産量を誇る長野県・川上村で農園を営みつつ、農業に従事する女性のためのオンラインミュニティーの運営や講演などを行う。
甘さと酸味のバランスが絶妙なさっぱり洋風鍋「トマト鍋」のレシピ
夏野菜の旨みが凝縮された鍋に、モッツァレラチーズでまろやかさとコクをプラス。
「トマトに含まれるリコピンは、熱を加えることで吸収率がアップ。皮下部分に栄養が豊富なので、皮はむかずに小さく切って火の通りをよくするのがポイント。汗をかく夏こそ、トマト鍋で効率よく栄養摂取を!」と、『井出トマト農園』代表・井出寿利さん。
だしにトマトケチャップを加えると甘みとコクが増し、酸味はまろやかになるという。
《材料》(2人分)
トマト…4個(400g) 鶏もも肉…1枚(250g) ズッキーニ…1/2本(80g) なす…1本(100g) オクラ…6本 モッツァレラチーズ…1個(100g)
【A】だし汁…5カップ トマトケチャップ…大さじ3 みりん…大さじ2 塩…小さじ1と1/2 こしょう…適量
《作り方》
【1】トマトは2cm角、鶏もも肉は一口大に切る。ズッキーニとなすは1cm幅の輪切りに
する。オクラはへたを切る。モッツァレラチーズは8mm幅に切る。
【2】鍋にトマト、【A】を入れて混ぜて火にかけ、煮立ったら弱火にして鶏肉、野菜を加える。火が通ったら、モッツァレラチーズをのせる。
《Point》シメは味を整え、そうめんを加えて
シメは残ったスープに酒大さじ2、塩少量を加えてひと煮立ちさせ、ゆでたそうめんを加える。
◆教えてくれたのは:『井出トマト農園』代表・井出寿利さん
神奈川・藤沢と富士高原の2拠点で農業を営む。肥料と水のバランスを吟味して作る、甘みの強いトマトが人気。井出トマト農園 https://idetomato.com