アツアツ具材と冷た~いポン酢ののどごしを楽しむ「すだち鍋」のレシピ
徳島・神山町はすだちの生産量日本一。食用に育てる家庭も多く、食文化に深く根付いている。
「すだちは加熱すると苦みが出るため、鍋には入れず、冷たいつゆで食べるのがベスト。搾りたての香りは格別。食べる直前に搾って氷を加えれば、熱い具材をひんやりさっぱり食べられ、見た目も涼やかですよ」(『神山 すだち農家組合』広報・山田充さん・以下同)
爽やかな酸味のポン酢にスライスを浮かべて、追いすだちに。太刀魚も徳島ではおなじみの食材。
《材料》(2人分)
すだち…6個 太刀魚(3枚おろし)…150g 昆布…1枚 ブロッコリー…1/2株 パプリカ(赤・黄)…各1/2個(各50g) 水菜…1束 水…5カップ 氷…適量
【すだちポン酢】すだちの搾り汁・濃口しょうゆ…各1/4カップ アルコールを飛ばした酒・みりん…各大さじ1と1/2
《作り方》
【1】鍋に昆布、水を入れて30分おく。
【2】すだちは半分に切って種を除き、薄い輪切りにする。太刀魚とパプリカは薄切りにする。ブロッコリーは小房に分ける。水菜は5cm長さに切る。すだちポン酢の材料を混ぜ合わせる。氷はかき氷機でけずる。
【3】【1】を火にかけ煮立ったら弱火にし、昆布を取り出す。野菜を加えて火が通ったら太刀魚をくぐらせ、すだちと氷を入れたポン酢につけ、すだちと一緒に食べる。
《Point》種は必ず除く
苦みのある種は必ず除いておく。
「皮をすりおろすと風味のみを存分に楽しめるため、より苦みが抑えられ、爽やかに」
黒ごまペーストを鍋つゆに加えると、深みのある味わいに変わる。
◆教えてくれたのは:『神山すだち農家組合』広報・山田充さん
1960年発足の「果樹園芸同志会」の意思を汲み、すだちの新しい楽しみ方の発信や後継者の育成活動に取り組む。神山すだち農家組合 https://kamiyama-sudachi.com
取材・文/勅使河原桜 撮影/鈴木江実子
※女性セブン2024年8月22・29日号