暑さで食欲が落ちる人も少なくない夏。そんなときには、栄養素たっぷりの野菜を使ったカレーをどうぞ。
フランス生まれのキッチンウェアブランド「ル・クルーゼ」の鍋は、煮崩れせずに野菜のうまみを引き出してくれるので、カレーの調理にもぴったりなのだとか。
そこで、同社の管理栄養士である河崎さんに、野菜を主役に据えたカレー5種を教えてもらった。
トマトが主役の「レッドカレー」で紫外線対策!
トマトの色素成分「リコピン」は抗酸化力が高く、「βカロテン」の2倍、「ビタミンE」の100倍の効果が。美肌・美白に役立つので、夏の紫外線対策にも◎。加熱したほうがその吸収率が高まるので、カレーはまさにぴったりのメニューという。
「近年、トマトの果汁には、脂肪を燃焼させる遺伝子の増加に役立つ『リノール酸』が含まれていることが発見されました。これを摂取すると、肝臓で脂肪燃焼に働くたんぱく質が多く作られて、血糖値が低下することもわかっています」(河崎さん。以下、「」同)
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かぼちゃが甘い「イエローカレー」でビタミンを補充
かぼちゃは、「ビタミンA」「ビタミンC」「ビタミンE」が豊富な野菜。アンチエイジングや紫外線対策に役立つこれらのビタミンは、単体でも効果があるけれど、併せて摂ると相互作用で吸収力がアップする。かぼちゃには「食物繊維」もたっぷりなので、腸内環境の整理や便秘改善にも役立つ。
「とうもろこしには、善玉コレステロールを増やし、悪玉コレステロールを減らす『不飽和脂肪酸』が。また、糖質の分解を促す『ビタミンB1』や、新陳代謝を助ける『ビタミンB2』も含むので、ダイエット中にオススメの食材です」
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ほうれん草たっぷりの「グリーンカレー」でアンチエイジング
ほうれん草には、免疫力アップに役立つ「β-カロテン」が豊富。このほか、貧血予防に効果が期待できる「ヘム鉄」も含まれていて、これは「ビタミンC」と共に摂ると吸収率がアップ。
「このカレーには、『ビタミンC』がいっぱいのブロッコリーが入っているので、相互作用でほうれん草に含まれる『ヘム鉄』をより吸収することができます。夏風邪の予防にもオススメのカレーですね」
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カリフラワーの食感が楽しい「ホワイトカレー」でデトックス
カリフラワーには、美肌に役立つ「ビタミンC」やデトックスに効果的な「カリウム」がたっぷり。長時間の運動による筋肉の痙攣を防ぐ働きがあるので、運動ダイエット中にも◎。また、このカレーでは、”スパイスの女王”と言われる「カルダモン」を使っている点にも注目を。
「カルダモンには、糖質の代謝を助け、疲労回復に働く『ビタミンB1』や、新陳代謝を促す『ビタミンB2』などが豊富。ダイエット中に摂りたいスパイスですね」
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食物繊維が便秘改善に◎黒豆を使った「ブラックカレー」
黒豆には、女性ホルモン「エストロゲン」と似た働きを体に与える「イソフラボン」がたっぷり。ホルモンや自律神経のバランスを整えてくれるので、アンチエイジングに◎。
「また、黒豆に含まれる『大豆サポニン』には、脂肪の生成を抑える効果が期待できます。ごぼうと共に『食物繊維』も豊富なので、余分な脂質の排出など、腸内環境の整理、便秘改善にも役立ちますよ」
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監修:河崎憲子(かわさき・のりこ)
「ル・クルーゼ」 ホームエコノミスト、日本野菜ソムリエ協会認定シニア野菜ソムリエ。「ル・クルーゼ」の公式レシピ開発に加え、商品特性の分析・研究など、消費者に深く「ル・クルーゼ」の使い方や魅力を知ってもらうための普及活動を行っている。公式サイトは、http://www.lecreuset.co.jp/