ヤシノミ洗剤を製造するサラヤ工場に現地ルポ
2020年に開設した関東工場では、消毒液から洗濯用洗剤『アラウ.』、『ヤシノミ洗剤』、植物由来甘味料『ラカントS』まで取扱商品すべての製造を行う。工場開設からほどなく、新型コロナウイルスが流行し、サラヤ株式会社は政府からの要請を受け24時間フル稼働で消毒液の製造、出荷を行った。
「全国的に消毒液が不足していましたから、やるしかないと3交代制で増産体制をとり、工場一丸となって製造しました」(工場長・楠田和也さん)。東南アジアを中心とした海外からの技能実習生の力も借りて、コロナ禍を乗り越えた。「衛生・環境・健康」を軸にした商品が生まれる工場内に密着!
工場内施設の入り口に設置される手洗い場。そこにあるのも自社製品だ。
「手洗いは、石けん、水、消毒液がそれぞれ自動で出てきます。全国の病院や飲食店、給食センターなどで幅広く導入されています」(総務部長・山田隆雄さん)。
うがい専用の機械も。「自動で希釈されたうがい薬がペダルを踏むだけで出てきてコップいらずでうがいができます。うがいのあとは水で口をすすげるように、別のノズルからは水も出てくるんです」(山田さん)。
サラヤと地域連携
サラヤの関東唯一の工場が置かれるのが茨城県北茨城市。茨城県の最北端に位置し、今年の夏は“関東一涼しい街”として注目された。太平洋を望み、冷たい海水が雄大な山にぶつかって循環することで“天然クーラー”となり、豊かな自然を楽しめる。
「ヤシノミ洗剤」は北茨城市が誇る返礼品
サラヤの工場は市内の工業団地に誘致された。茨城県北茨城市長の豊田稔さんが話す。
「企業誘致のはじまりは、昭和40年代頃まで遡ります。石炭産業からの転換をはかった事業で、現在は市内の6つの工業団地に、80以上の企業が立地しています」(豊田さん・以下同)
サラヤの商品をふるさと納税の返礼品にと考えたのは、工場が創業してすぐのタイミングだった。
「環境保全に対する理念に強く共感したのがいちばんの理由です。昨今のふるさと納税では、日用品が好まれる傾向にあると聞いています。『ヤシノミ洗剤』や『アラウ.』は環境にやさしいだけでなく、手肌にもやさしいことから多くのかたにリピートいただいていて、『手湿疹や肌荒れがなくなった』『大容量の詰め替え用があるので使い勝手がよく、ゴミも減った』『無香料なので、気持ちよく使える』といったお声を頂戴しています」
海と山に囲まれた北茨城市には、徳川将軍家にも奉納したとされる「常磐もの」のあんこうや、大津港で水揚げされたしらす、銘柄牛である常陸牛のサーロインなど海の幸や山の幸がたっぷり。
「北茨城市のいちばんの魅力は、何より住まう人々です。歴史ある祭りや、災害や非常事態など有事の際には一致団結する絆とパワーがある。農耕と畜産を連動させた耕畜連携にも力を入れており、これからの季節は新米もおすすめですよ」
画期的な「衛生商品」がズラリ!北茨城市自慢のふるさと納税返礼品
寄付額23000円の『ヤシノミ洗剤 ポンプタイプ』(500ml×15本)。
寄付額14000円の『ヤシノミ洗剤 詰め替え用』(1000ml×8本)。リピーター多数!ボトルデザインもおしゃれ。赤ちゃんでも使える無添加せっけん。
寄付額24000円の『アラウ.洗たく用せっけん』(1.2L×8本)。
寄付額15000円の茨城あんこう鍋セット(4人前)。ぷりぷりの身とコラーゲン豊富な皮が、あん肝とみそを溶いた濃厚スープに絡んで美味。
寄付額10000円の大津港水揚げの釜揚げしらす 1kg(500g×2箱)。水揚げされた生しらすを天然塩で釜揚げ。
撮影/玉井幹郎、浅野剛 取材/小山内麗香、井上明日香
※女性セブン2024年9月19日号