ライター歴45年を迎えたオバ記者こと野原広子(67歳)。年下からの誘いは断らないのが若さの秘訣という彼女が、友人から声をかけられ三重県津市へ。そこで出会ったのは数々の“ご当地グルメ”──。
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年下に誘われ三重県の津市へ
年下から「行こうよ」と誘われたら一も二もない。答えは「行く!」と決めている私。で、先週末は『めざせ!ムショラン三ツ星』の著者で刑務所で管理栄養士をしている黒柳桂子に誘われるがままに三重県津市へ行ってきたの。
目的は、熊本で食肉センターの作業員をしていた坂本義喜さんの講演を聞くこと。15年前、黒柳は彼が原案を手がけた有名な絵本『いのちをいただく みいちゃんがお肉になる日』に感動して、ずっと会いたいと思っていたそうな。
三重県といえば伊勢神宮に鳥羽の水族館、松阪牛の松阪市など10年に一度くらい訪れていたけど、講演会のために出かけたのは初めてだ。
名古屋コーチンの親子丼に感動
名古屋駅で午前10時に待ち合わせて、黒柳の車で一路、津市へ。その途中、ランチで立ち寄ったのが御在所のサービスエリアでまずやられたね。名古屋コーチンの親子丼が目をむくほど美味いのよ。昔食べた鶏肉ってそうそう、こんな味だったよなとか思い出しながら、しばし気を失っていたかも。
カーナビを頼りに津市白山の市民会館へ行って坂本さんの講話を聞く。
「食肉センターはハッキリいえば屠畜をするところです」とサラリと言って始まった講演は、どんなドキュメンタリー映画よりも生々しくて暖かくて、そしてドスンと重いものを胸に残した。
が、これだけでは私たちの旅は終わらない。夜は黒柳邸で大宴会よ。メンバーは私のひと回り上の酉年の母親と、ひと回り下の酉年女の黒柳。美しい年ごろの娘2人と、料理を作ってくれた妹のY子さん。そこにふらりと現れたのがムショで作業療法士をしているOさんだ。話はあっちに飛び、こっちに舞いで、気がつくと日が変わる寸前よ。
アイスコーヒーに餡つきトースト、鉄板スパゲティ
で、翌日は蒲郡の有名スポット、竹島水族館へ。その途中で立ち寄ったレトロな喫茶店でアイスコーヒーを注文したら、なんとバターと餡がついたトーストと厚焼き卵と福神漬けのオマケ付き。驚く私に黒柳は「じゃあ、お昼は鉄板スパゲティにしよう」と、喫茶店とレストランの中間のような店に連れて行ってくれたの。
「ここに乗っかるのは赤いウインナーに限るんだよね」と言われると、なるほど納得だけど、それにしてもこんなにパンチの効いたナポリタンは食べたことがない。
とまぁ、1泊2日の三重と愛知の旅を終えた今、つくづく思うんだわ。食いしん坊バンザイ! 67歳、これからまだまだ美味しい思いをしてやるぞと。
◆ライター・オバ記者(野原広子)
1957年生まれ、茨城県出身。体当たり取材が人気のライター。これまで、さまざまなダイエット企画にチャレンジしたほか、富士登山、AKB48なりきりや、『キングオブコント』に出場したことも。バラエティー番組『人生が変わる1分間の深イイ話』(日本テレビ系)に出演したこともある。昨年10月、自らのダイエット経験について綴った『まんがでもわかる人生ダイエット図鑑 で、やせたの?』を出版。
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