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67歳オバ記者、大病を経て感じた「健康と友情のありがたさ」 東京ドーム特別席、デイキャンプを経験して“人生の喜び”

オバ記者
ハイソなラウンジでプロ野球観戦を楽しんだオバ記者
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ライター歴45年を迎えたオバ記者こと野原広子(67歳)は一昨年10月、「卵巣がんの疑い」で手術を経験。その後、境界悪性腫瘍と診断された。“高齢者”となり体の不調に悩まされることも多いが、そんななかで感じた「健康と友情のありがたさ」。オバ記者が綴る。

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乗り鉄の師匠と東京ドームへ

体調がいい。すこぶるいい! 3月ダメダメで、4月はぼちぼち。で、5月に入りGWの最後に原チャで茨城まで行ったときはちょっとムリしたかなと思ったけれど、その後よね。不思議なことにぐんぐんと上り調子になってきたんだわ。1年半前に大病をして、それを乗り越えて67歳でこう言えるのって、どんだけ幸せよ。

で、どんなふうに調子がいいかというと、中1日、ヘタしたら2日ないと起きられなかった体が毎日、起きて働ける。そりゃあ午後はグダクダの日もあるけど、とにかく平日、昼すぎまでベッドから出られないって日がないのよ。

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原付バイクで颯爽と走るオバ記者
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こうなるとなぜか嬉しいお誘いが舞い込んでくるんだね。今回は長い付き合いの男友達から立て続けに2つのイベントに誘われたんだわ。

まずはプロ野球観戦。「東京ドームのバックスクリーンクラブというハイソなラウンジ、いかがですか?」と乗り鉄の師匠で歯科医のT先生からLINEが来たので、「行きまーす」と私。先生からの遊びの誘いは楽しいに決まっているもの。

思えば不思議なご縁よね。そもそもの出会いは20年前、歯痛でどうにもならなくなった私が飛び込んだのが、家の近くのT先生の診療所だったの。で、T先生の治療はちょっと変わっていて次にどんな治療をするのか、全部、言葉にするんだわ。それがどれほど患者の気持ちを和らげてくれるか。

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乗り鉄の師匠T先生と東京ドームへ
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おかげで生まれて初めて、長い付き合いのかかりつけ歯科医ができて、人前で大口開けて笑えるようになった。オバ記者として誌面で顔出しをする直前のことだ。それからせっせと治療に通い出したら先生が鉄道好きだということがわかり、気がつけば一緒に鉄旅に行く仲に。先生の年齢? さて? 確か10歳以上年下と聞いたような気がするけれど覚えていないんだよね。

オバ記者
おいしいものをいただきながら野球選手の筋肉を眺めるという最高の時間だった
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で、話は東京ドームに戻るけれど、「見ました? 今の投手の球を。まっすぐ、ここからあそこまで投げるんですよ。試合もいいけれど練習から食事をしながら、お酒を飲みながら見るのはバックスクリーンクラブの特権なんですよね」。私は野球ファンではないけれど、ゆったりした空間でプロ野球選手の美しい筋肉の躍動を眺めると目が幸せになるんだね。

週末はデイキャンプで燻製コース

さてさて、その週末はB級グルメのレジェンド、U氏と相模川の河川でデイキャンプだ。私はU氏ほど日本中の安くてうまいものを知り尽くしている人を知らないんだよね。なんとかいう位置ゲームで、日本中の市という市を訪ねること2周ってだけでも、まぁ、早い話、アブナイ人よね(笑い)。

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またある日はU氏とデイキャンプ
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わが郷里の茨城県やお隣の栃木県のうまい店や物産店、日帰り名湯のほとんどはU氏から教えてもらったものだし、またその情報の確かさといったらないんだわ。

そのU氏が数年前からハマっているのがデイキャンプで、「行きませんか?」と誘われたら、そりゃあ、行くわよ。U氏の年齢? さて。確かT先生と同じくらい? 興味がないことは覚えられないんだよ。

で、この日のランチは燻製コースにしてと望んだのは私だけど、実は燻製は初体験。「いや、野原さんはこの椅子に座って見ていてください」とU氏。あらやだ、姫待遇かしら。

オバ記者
U氏から座ってるだけでいいって。うれしい!
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燻製は意外にも簡単で桜のチップから煙が上がってきたらゆで卵とチーズとウインナーを乗せて80度で15分。しかしこれが想像を絶する美味しさで、ひゃはひゃは、もうんもう! 追っかけてビールなんて飲んだら、そりゃ、もう、たまりませんぜ。

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燻製は想像のはるか上をいくおいしさだった!
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生ビール2杯ぐらいならいけるように

そうそう。大手術後、めっきり弱くなっていたお酒だけど、最近、生ビール2杯くらいなら、大量の水と一緒に飲めば翌日に残らなくなってきたのよ。前みたいにおっかなびっくり飲んで翌日、アウト!だったりセーフ〜と胸を撫で下ろすこともない、安定のセーフ。これも体調のバロメーターだよね。

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太陽の下で飲むビールおいしかった~
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もうひとりで晩酌をすることはないけれど、飲める友達と遊んだ時に心置きなく杯を合わせるのは人生の喜びのひとつだと思う。そんなわけで「健康と友情に乾杯!」

◆ライター・オバ記者(野原広子)

オバ記者イラスト
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1957年生まれ、茨城県出身。体当たり取材が人気のライター。これまで、さまざまなダイエット企画にチャレンジしたほか、富士登山、AKB48なりきりや、『キングオブコント』に出場したことも。バラエティー番組『人生が変わる1分間の深イイ話』(日本テレビ系)に出演したこともある。昨年10月、自らのダイエット経験について綴った『まんがでもわかる人生ダイエット図鑑 で、やせたの?』を出版。

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