気付くと量が増え、いつ買ったか覚えていないようなものばかりになりがちなメイク用品。その一方で、買ったばかりのファンデーションやアイシャドウを落としてしまい、割れてがっかりなんてことも。しかし、節約アドバイザー・ファイナンシャルプランナーの丸山晴美さんによれば、割れた粉物コスメや折れた口紅は復活させられるのだという。使用途中で使えなくなってしまったコスメの再活用方法について詳しく教えてもらった。
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化粧品は3か月～1年ほどで使い切るのがベスト
化粧品は、未開封のままで高温多湿などを避けて保管した場合、3年間は品質が保たれるように設計されており、基本的に使用期限は記載されていません（https://www.kao.com/jp/cosmetics_qa/detail/18136/）。
そのため、使い始めたら使い切るまで使い続ける人も多いと思いますが、繰り返し使ううちに雑菌が繁殖します。肌に使うもののため、リップグロスやプランパーなどの液状の化粧品は1シーズンもしくは3か月ほどを目安にして、見た目やニオイ、質感に変化を感じるなら処分しましょう。また、アイシャドウなどの粉物の化粧品は半年～1年くらいで使い切るように心がけましょう。スポンジやパフ、メイクブラシも専用洗剤等でこまめに洗浄、乾燥、保管しましょう。
使用途中で割れた粉物は再度固めて使う
一方で、買ったばかりなのに落として割ってしまったアイシャドウなど粉物の化粧品は、そのまま捨てず、再度固めて使用するのがおすすめです。中身を袋やラップなどに包み、スプーンなどを使用して完全に粉々にした後、再度容器に入れ、ラップの上からスプーンの背などで押し固めれば復活します。しかし一度粉々になったものは衝撃に弱く、崩れやすくなるため携帯性がありません。自宅など衝撃が少ない場所で使いましょう。
ファンデーションの場合はルースパウダーとして使う手も
割れたのがファンデーションの場合は、固めずに、そのまま粉の状態でルースパウダーファンデーションとして使うという手もあります。また、少しヒビが入ってしまった程度の場合は、割れた部分に乳液や化粧水を2～3滴垂らし、上からラップなどで押さえて固めれば再びそのまま使うこともできます。
チークなら練りチークやポンポンチークにも
チークの場合は元の容器に再び押し固めてもいいですし、粉々にした中身を100円ショップなどで購入できるポンポンチークの容器に移し替えて使うのもおすすめです。
また、粉々にした後、ワセリンなどを少量混ぜてまんべんなく練ればクリームチークとして使うこともできます。
折れた口紅はドライヤーで復活
口紅も折れるなど、途中でダメになってしまいやすい化粧品の1つ。根本で折れてしまった場合は、ドライヤーを当ててくっつけたり、100円ショップに売っているパレットなどに溶かし、リップブラシで使ったりするのがおすすめです。使いかけの口紅がたくさんある場合なども、パレットにいくつか溶かして色を変えて使うと、使い忘れ予防になるうえ、コンパクトに収納できます。
持て余しがちなアイシャドウパレットはオリジナルパレットに
濃い色やアクセントカラーなどが中途半端に残ってしまうなど、持て余しがちなアイシャドウパレット。アイシャドウパレットは余った色を取り外し、100円ショップのアルミケースに貼り付ければオリジナルのアイシャドウパレットとして使うことができます。
パウダーと混ぜればハイライトやシェーディングに
色味によっては、フェイスパウダーと混ぜることでハイライトやシェーディングとして使うこともできます。フェイスパウダーとして使うのであれば、パールやラメの細かいものがおすすめです。
持て余しやすいグリーンやブルーのアイシャドウはパウダーと混ぜれば顔の赤み消しにぴったりですし、ピンク系であればふんわりとした血色感を出すことができます。使用する際は、メイク落としの前に一度使用感や色の出方をチェックすることをおすすめします。
クリアネイルポリッシュに混ぜれば新しいネイルカラーにも
アイシャドウとしては使いにくいカラーや飽きてしまったものであれば、ネイルカラーにリメイクするのもおすすめです。粉々にした後、好みの色味になるまでクリアネイルポリッシュに少量ずつ入れて混ぜましょう。クリアネイルポリッシュは100円ショップでも購入できますし、顔には使いづらかった色なども再活用することができます。
◆教えてくれたのは：節約アドバイザー・丸山晴美さん
節約アドバイザー。ファイナンシャルプランナー。22歳で節約に目覚め、1年間で200万円を貯めた経験がメディアに取り上げられ、その後コンビニの店長などを経て、2001年に節約アドバイザーとして独立。ファイナンシャルプランナー（AFP）、消費生活アドバイザー、宅地建物主任士（登録）、認定心理士などの様々な資格を持ち、ライフプランを見据えたお金の管理運用のアドバイスなどをテレビやラジオ、雑誌、講演などで行っている。https://www.maruyama-harumi.com/
構成／新藤まつり
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