血管年齢は、指先にクリップのようなものを挟むだけで、すぐに終了。肺年齢の検診では、トイレットペーパーの芯のようなものを口にくわえ、一気に息を吐き出した。骨密度検査は、裸足になり、機械の上に足をのせると超音波で測定される。最後は体重計で体脂肪や筋肉量、基礎代謝などを測った。
これらすべての検査は、入店からわずか30分で終了。結果もその場ですぐにわかる。
「骨密度は基準値を大きく上回っているので骨粗鬆症の心配はありません。ただ、運動をして筋肉量を上げた方がいいですね。エレベーターではなく階段を使うなどして、卵や肉、魚などたんぱく質の食事を心がけてください」
といった生活指導を受けて検査は終了。検査結果は後日メールでも届くので後から見直すことも可能だ。
薬局でできる「セルフ測定室」も
このように手軽に健康状態を調べられる施設は全国に増えつつある。なかでも、指先に針を刺してわずかな血液で、糖尿病の診断に関係するHbA1c値などを測定できる『ゆびさきセルフ測定室』は、薬局の中などで1000か所以上展開している。
その1つが東京都足立区の「あやせ薬局」。測定担当の薬剤師・長井彰子さんは、「忙しい主婦のかたにこそ検査を受けてほしい」とすすめる。
「家族のためにも健康を大切にしてほしい。奥さんやお母さんが倒れると、夫や子供の負担はかなり重くなりますから。健康なときから定期的に健診などを受けて、自分の正常値を把握しておくことが大事です。指先から採ったわずかな血液の測定結果から、医師の診察を受けて糖尿病が判明したケースもあります」
料金は区民が500円(税込)で、それ以外は1000円(税込)。指先に針を刺し、わずかな血液を検査すると、約6分後にその場で結果がわかる。糖尿病は男性がかかるイメージが強いが、女性こそ気をつけるべき、と医療経済ジャーナリストの室井一辰さん。
「女性は更年期以降にホルモンバランスが崩れるため、肥満が増え、並行して糖尿病も増えます」
※女性セブン2017年8月10日号
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