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《いま注目》「103万円の壁」を超えて働くことにメリットはあるか? ファイナンシャルプランナーが解説

世帯での手取りが増えていく最後の壁が「201万円」

年収の壁を超えて働くことのもう1つのメリットは、一定ラインを超えれば当然手取りが増えること。

最後の壁と言われるのが「201万円」(201.6万円)で、収入が201万円を超えると配偶者特別控除が受けられなくなります。しかし、夫婦の手取り収入は増え、貯金がしやすくなり、夫婦ともに厚生年金に加入することで老後の年金が増えることになります。

封筒に入った現金
手取り収入が増える最後の壁が「201万円の壁」(写真/Photo AC)
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ただし、201万円はパートで超えるのは難しい壁といえます。老後までに働ける年数が短い場合などは、働くにしてもパートで十分と考えやすいですが、たとえ10年程の期間だったとしても、正社員として働くメリットは大きいです。週5勤務可能な場合はもちろん、リモート勤務やフレックス制など生活スタイルに合う会社を探してみるのもよいでしょう。

豊かな老後のために今働くという考え方

手取りが減ると思うと、年収の壁を超えて働くことに抵抗を感じる人もいると思いますが、子どもに手がかかったり、介護などで時間を確保するのが難しかったりという事情がなければ、元気で体が動く今のうちに働き、老後資金を少しでも貯めておき、厚生年金に加入することで老後の生活がいくらか楽になるでしょう。

年を重ねるごとに長時間労働は難しくなりますし、手取り収入も少なくなりがち。また、物価や税金も上がっており、可処分所得も減り年々お金が貯めにくい環境になっています。豊かな老後のためには、今が一番の貯めどきであることを意識して、働けるうちに働くという考え方も選択肢に入れてみてはいかがでしょうか。

◆教えてくれたのは:節約アドバイザー・丸山晴美さん

丸山晴美さん
節約アドバイザー・丸山晴美さん
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節約アドバイザー。ファイナンシャルプランナー。22歳で節約に目覚め、1年間で200万円を貯めた経験がメディアに取り上げられ、その後コンビニの店長などを経て、2001年に節約アドバイザーとして独立。ファイナンシャルプランナー(AFP)、消費生活アドバイザー、宅地建物主任士(登録)、認定心理士などの様々な資格を持ち、ライフプランを見据えたお金の管理運用のアドバイスなどをテレビやラジオ、雑誌、講演などで行っている。https://www.maruyama-harumi.com/

構成/新藤まつり

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