健康・医療

体の不調、ビタミンD不足が原因?週2回、5~15分の日光浴を

Q:部屋の中でもビタミンDは作られる?

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部屋の中で日差しを浴びても効果は薄い(写真/アフロ)
写真2枚

A:ほとんど作られない。紫外線のUVAは、その8割近くがガラスを透過するが、UVBは1割ほどしか透過しない。レースのカーテン越しなら4割弱しか届かない。部屋の中でビタミンDを作りたいなら窓を開け、窓際で紫外線を直接浴びるようにしてみよう。

Q:日焼けしている人は、ビタミンDが多い?

A:そうとも限らない。メラニン色素が多い黒人は、紫外線からビタミンDが作られにくいため、ビタミンD欠乏症の割合が高い。同様に、継続的に日焼けしている肌は、ビタミンDの生成力が落ちている可能性があるため、積極的に日に当たる必要がある。

Q:海や山では、紫外線量が違うの?

A:違う。紫外線量は、高度が1km上がるごとに、10~20%増えるといわれている。ただ山中は、紫外線を遮る木などがあるが、砂浜には遮るものがないため、地表に届く紫外線のほぼ100%の影響を受ける。さらに、海面に反射した紫外線の影響を30%も受けることになる。

Q:季節によって、浴びる時間が変わる?

A:変わる。国立環境研究所と東京家政大学の研究チームの報告によると、同じ条件でビタミンD10μgを生成するための日光浴を行った場合、紫外線の弱い12月の正午は、那覇で7.5分、つくばで22.4分、札幌では76.4分が必要だった。一方、紫外線の強い7月の晴天日の正午では、那覇で2.9分、つくばで3.5分、札幌では4.6分の日光浴でOK。夏はビタミンD生成の効率に適した季節なのだ。

Q:天気によっても紫外線量は違う?

A:大きく違う。雲の厚さによって違うが、曇りの日は快晴時に比べて、UVBは約3割しか届かず、雨の日は快晴時の1割ほどだ。また、紫外線が地表に届く際に、空気中のチリなどで乱反射されることがあり、雨上がりの空気が澄んだ状態は、紫外線が届きやすくなる。

Q:どのくらいの時間、浴びればいいの?

A:一般的には、週に2回で5~15分程度とされている。だが、天候や場所によって異なる。

※女性セブン2017年8月17日号

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