お薬手帳やマイナ保険証の利用で節約
調剤薬局で有無をたずねられる「お薬手帳」ですが、安くなる場合とそうでない場合があります。
お薬手帳を持参した場合の管理指導料は380円、初めて薬局を利用する場合もしくはお薬手帳を忘れてしまった場合は500円です。ただし、管理指導料が380円になるのは6か月以内に同じ薬局で調剤を受けた場合のみなので注意が必要です。
お薬手帳を忘れてしまった場合は、持っていた場合に比べ、120円高くなります。これは、3割負担の場合は、40円に相当します。(四捨五入で10円単位で計算した場合)
また、大病院の前などにある大型門前薬局は管理指導料の減額対象とはならないため、注意が必要です。かかりつけ医と同様、かかりつけの調剤薬局を決めると節約につながります。
マイナ保険証の利用がお得で便利
2024年12月2日以降、従来の健康保険証は廃止され、マイナ保険証(マイナンバーカードに保険証利用登録をしたもの)になりました。以降、原則として医療機関や薬局ではマイナ保険証を利用することになります。マイナ保険証で受診すると、従来の保険証で受診するよりも、初診料が20円、再診料が10円安くなります。
また、医療費が高額になるとき、「限度額適用認定証」を健保組合に事前申請して提出すると窓口負担が軽減されますが、マイナ保険証なら「認定証なし」で負担が軽減されます。健保組合への手続きが不要となることもメリットです。
◆教えてくれたのは:節約アドバイザー・丸山晴美さん
節約アドバイザー。ファイナンシャルプランナー。22歳で節約に目覚め、1年間で200万円を貯めた経験がメディアに取り上げられ、その後コンビニの店長などを経て、2001年に節約アドバイザーとして独立。ファイナンシャルプランナー(AFP)、消費生活アドバイザー、宅地建物主任士(登録)、認定心理士などの様々な資格を持ち、ライフプランを見据えたお金の管理運用のアドバイスなどをテレビやラジオ、雑誌、講演などで行っている。https://www.maruyama-harumi.com/
構成/新藤まつり
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