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《昔のように毎日みんなで飲むってことはなくなった》今市隆二とOMIが振り返る15年で起こった仕事の向き合い方への変化

2024年を振り返る(撮影/田形千紘)
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三代目 J SOUL BROTHERSをツインボーカルとして支えてきた今市隆二とOMI(Oは正式表記はストロークあり)。充実した2024年を振り返ってもらった。実は、私服コーデだった今回の衣装にまつわるエピソードも!

2024年はライブ三昧でメモリアルな1年に

──2024年を振り返ると、どんな1年でしたか。

今市:ライブ三昧でメモリアルな年になりましたね。ホール、アリーナ、ドーム、スタジアム、海外と、すべてを実現できたことは、アーティストとしてあるべき姿の1年を過ごせたといってもいいと自負しています。国外ライブという夢も叶えさせてもらい、実りも多かったです。

OMI:個人的には、10月の『LDH LIVE-EXPO 2024-EXILE TRIBE BEST HITS』に、プロデュース的な立場で参加したことが印象に残っています。スタジアムという大きな会場で総勢12グループをまとめるのはすごく大変でしたが、プレーヤーとは違う作り手の動きができて、経験値が上がりました。

──11月にはアルバム『ECOHES of DUALITY』をリリース。全10曲すべて新曲で、各曲にプロデューサーがつくというスタイルで制作されました。なかでも、メンバー全員のプロデュース曲「DEVELOP」はどんな経緯で制作されたのですか?

OMIの魅力を語る(撮影/田形千紘)
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今市: ドームツアーの準備と並行して作っていく中で、「アッパーな曲があってもいいよね」となって最後に選んだ曲です。ドームという空間でライブをやるには、絶対に必要な曲でしたね。

OMI:15年やってきているので、アルバムを引っ提げてのツアーでどういう曲が必要になってくるのか、肌感としてわかるんですよ。

──1曲を選ぶのは難しいと思いますが、推し曲は?

今市:「Make up」です。w.a.uとVivaOlaという若いクリエイターの共作で、僕はソロでも二人と数曲一緒にやっているんですけど、毎回才能を感じます。
OMI:僕はヒップホップナンバーの「Lucky」。プロデューサーのZOT on the WAVEと楽曲を作ってくれたCandeeが〝ドームに立てているのは運だけじゃない、地に足着けて歩んできたから今の地位がある”という濃いメッセージを込めてくれました。その曲を、ドームで歌えるのは感慨深いです。

──ツインボーカルとしてグループを支えてきた二人。このアルバムで発見した、互いの声の魅力はありましたか。

OMI:ここまでガッツリ、ラップをやったことがなかったんですけど、隆二がすごくハマっていて! 新しい引き出しを開けたなって思いました。

今市:低・中音域の響きやファルセットが素晴らしい。僕にはない武器の強さを今回も感じましたね。

2025年はデビュー15周年

──来年、デビュー15周年を迎えます。体感的には短かったのか、長かったのかどちらでしょう?

OMI:あっという間でした。後輩グループの子たちから悩みを聞くと、だいぶ前に同じことで悩んでいたなってことがあって、いろんなことを経験して僕らは1周、下手したら2周回ったんじゃないかという感じもあります。それでも常に新鮮な気持ちで、新しいフィールドに立ってきた。そんな15年だったと思います。

今市:僕も体感はあっという間。一つひとつの出来事はめちゃくちゃ濃いんですけど、ずっと駆け抜けてきたからそう感じるんですしょうね。年々、時の速さに驚きます(笑)。本誌(女性セブン)でのインタビューでも少し話しましたが、これからも挑戦し続ける姿勢で進んでいきます。だって、僕らは三代目ですから。いつだって三代目のメンバーであるというプライドが、心に火をつけてくれます。

OMI:変な話、これまでの引き出しがいっぱいあるので、ラクしようと思えばできちゃうんですよ。決まった人たちと、同じような空気感でやる選択肢もあるけど、そこは絶対に選ばないのが俺らなんです。グループ全員が、チャレンジによって前進していくんだという精神が根づいているんです。

──この15年で、仕事の向き合い方は変わりましたか?

OMI:それぞれがソロプロジェクトを持つようになったことで、大きな波に身を任せて右に左に流されていくわけにはいかなくなりました。ソロでは自分自身が船頭として舵を取って、グループという大きな船に戻って、また一人海に出て…と繰り返しながら、一人ひとり、仕事への責任感がより増しているように感じます。

今市:ソロプロジェクトによって必然的に仕事量は増えるんですけど、三代目って、基本的に休まず仕事をしていたい人の集まりなんですよ。いい意味での危機感があるから、忙しくしておきたいというのもあるけど、みんな根本的に貪欲で真面目なんだと思います。

──メンバー間の交流に変化はありましたか?

OMI:昔のように毎日みんなで飲むってことはなくなったけど、節目には77人だけで食事するようにしています。タイミングを合わせて7人で揃う時間をわざわざ設けるということが大事なんじゃないかなって。今回のドームツアー前も、集まったよね。

今市:三代目の未来について、ポジティブな大人の会話をしましたね。いい大人なので、プライベートまでべったりということはないですけど、いい距離感だし、仲はいい。この15年、大きな喧嘩もなかったし。

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