「都会の生活を手放したくはないが、自然を身近に感じる暮らしもしてみたい」。このように二拠点生活に憧れを抱く人も多いのでは? その願いを叶えた料理家・ライフスタイルプロデューサーの杉山絵美さんは、同じく静岡県・下田にも拠点をもつビューティ・ライフスタイルデザイナーの藤原美智子さんと家族ぐるみで、ホームパーティを開くことも多いそう。そこで、発売中の大人女性に向けたムックシリーズ『reShine冬号』から、杉山さん直伝の週末食事会レシピを紹介する。
「ポークのハチミツスペアリブ」レシピ
「ハチミツをもみ込むことで肉が柔らかく、味も浸みやすくなります。残ったら刻んで炒飯の具に」(杉山さん、以下同)
《材料》(2~3 人分)
骨つき豚肉… 500g ハチミツ、みそ、酒…各大さじ2
《作り方》
【1】豚肉をビニール袋に入れ、ハチミツを加えてもみ込む。
【2】酒で溶いたみそを【1】に入れ、さらにもみ込む。
【3】【2】を冷蔵庫で30分ほど寝かせてから、200°Cに予熱したオーブンで20分焼き、皿に盛り、ハーブ(分量外)を飾る。
青野菜の香草パン粉かけ
「香草パン粉は、万能調味料なので多めに作ってストックを。お肉にかければカツレツ風に」
《材料》(2〜3人分)
青野菜… 1〜2 束 【A】香草パン粉[パン粉、( 叩いて細かく砕いた) ミックスナッツ…各カップ1/2 オリーブオイル…大さじ1 ハーブ(ドライでも可)のみじん切り…小さじ1 塩、こしょう…各小さじ1/4]
《作り方》
【1】香草パン粉を作る。フライパンに【A】を入れて、中火でパン粉が色づくまで炒める。
【2】【1】を取り出し、フライパンにオリーブオイル(分量外)を入れて中火にかけ、熱くなったら、軽く水洗いした青野菜を水切りせずにフライパンに入れ、強火で焼き色がつくまで両面をグリルする。
【3】【2】を皿に盛り、【1】をかける。エディブルフラワー(分量外)を散らす。
バレンシア風パエリア
「魚介類は火にかけすぎると固くなるので、彩りの野菜とともに最後に飾るのがポイント」
《材料》(3〜4人分 直径約26cm フライパン使用)
米… 1カップ(200cc) 鶏もも肉… 200g エビ… 8〜10尾 あさり… 約20個(中サイズ) 玉ねぎ… 1/2個 パプリカ(赤、黄)… 各1/2個 アスパラガス… 3〜4本 ミニトマト… 6〜8個 【A】[コンソメキューブ2 個 お湯400CC サフラン小さじ1] 白ワイン… 50CC 塩、こしょう、レモン、お好みのハーブ… 各適量
《作り方》
【1】あさりは、洗って塩抜きをする。エビは、殻と背ワタをとる。玉ねぎはみじん切りにする。ミニトマトは、半分に切る。残りの野菜と鶏肉は、食べやすい大きさに切り、アスパラは下茹でしておく。【A】は合わせてスープにしておく。
【2】フライパンにオリーブオイル大さじ2(分量外)と玉ねぎを入れて炒め、透き通ってきたら、米を加えて炒める。
【3】【2】に鶏肉を加えて炒め、表面に焼き色がついたら、フライパンに均等に広げ、アスパラ以外の野菜を彩りよくのせる。Aのスープをフライパンにひたひたに入れて(残りはとっておく)、弱火にかける。
【4】別のフライパンであさりとエビを白ワインで蒸し焼きにする。あさりが開いたらスープのみ、【3】にいれ、具はとっておく。
【5】【3】の水分が少なくなったらスープを足し、ふたをせずに20分ほど米が炊けるまで火にかける。塩、こしょうをふり、【4】の具とアスパラを彩りよく飾り、レモンをしぼり、ハーブを添え、食卓へ。
金目鯛のカルパッチョとミニトマトのサラダ
「下田が誇る最上級の地魚、「地金目鯛」を使用しました。白身魚やホタテでも美味しいですよ」
《材料》(2〜3人分)
金目鯛など刺身… 1パック(適量) ミニトマト(赤、黄)… 各5 個 アンチョビフィレ… 2〜3枚 にんにく… 1かけ オリーブオイル… 大さじ2 お好みのハーブ、塩、 こしょう… 各適量
《作り方》
【1】ボウルに半分に切って芯をぬいたにんにくとオリーブオイルを入れて風味をつけ、刻んだアンチョビを入れ、混ぜる。
【2】金目鯛は5mm厚にスライスし、皿に並べる。ミニトマトは4等分にする。
【3】【1】からにんにくを取り出し、ミニトマト、刻んだハーブを入れる。ミニトマトから出る汁をオリーブオイルとよく混ぜる。【2】のソースになるので、塩、こしょうで濃いめに調味する。
【4】【2】の金目鯛の中央に【3】をのせる。
ヨーグルトパンナコッタ
「イチゴやオレンジなど色味のキレイなフルーツをのせると見た目が一気に華やぎます」
《材料》(4個分)
ゼラチン… 1 袋 牛乳、ヨーグルト… 各カップ1 【A】[生クリームカップ1/2 砂糖大さじ5] トッピングのフルーツ(食べやすく切る)、ハチミツ、お好みのハーブ…各適量
《作り方》
【1】器に水大さじ2(分量外)を入れ、ゼラチンを入れてふやかす。
【2】鍋に、牛乳、【A】を入れて中火にかけて混ぜ、砂糖が溶けたら火をとめる。
【3】【2】に【1】を入れて溶かす。ヨーグルトを混ぜ合わせて器に注ぎ、冷蔵庫で一晩冷やし固める。
【4】【3】にハチミツをからめたフルーツとハーブをのせる。
◆杉山絵美
料理家、ライフスタイルプロデューサー。大学卒業後、 渡英。フラワーアレンジメントやエンターテイニング、クッキングなどを学ぶ。帰国後はクリスチャン ディオールの広報職を経てPRエージェンシーを設立。その後、現職に。Oisixの商品開発をはじめ幅広く食のプロデュースを行う。『VOGUE JAPAN』『エスクァイア』など多数のファッションメディアで連載。著書は『おうちで作るセレブごはん』(中央公論新社)。また二冊目のレシピ本が宝島社より2025年春に出版予定。料理動画『GOOD FOODSUNDAY』をYouTubeで配信中。
撮影/神谷誠 構成・文/坂口みずき
『reShine冬号』では、飯島直子さんが表紙を務め、映える&効きめがある&気分が上がるおしゃれ・美容・趣味・暮らしの実例やヒントを紹介。林真理子さんのエッセイの他、特集記事「美しい人のマイルール」では、黒田知永子さん、松本孝美さん、岩井ヨシエさんほか、大人世代の人気モデルたちが、今の年齢だから楽しめるおしゃれのヒントを紹介している。
※『reShine』2024年冬号