2025年を迎え、ライター歴46年を迎えたオバ記者こと野原広子(67歳)。昨年末、急な激痛に襲われ飛び起きたという。病院に駆け込むと診断は「尿管結石」。その直前に感じていた“異変”についてオバ記者が振り返る。
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尿管結石であまりの痛みに悶絶
年末に尿管結石になってあまりの痛みに悶絶したという話をここに書いたら、70代半ばの知人が、「うちの夫は2回やってるよ」とLINEしてきたの。一度は石が大きかったからか痛がって、結婚して以来聞いたことがないような怒鳴り声を聞いたそうな。それからは、用心してしょっちゅう水を飲むようになったの。
腎臓から尿道まで尿の通り道に結石ができるのが尿路結石で、そのうち尿管に結石ができるのが私がなった尿管結石。これは水分をとらなくなることが原因の1つとネットに書いてある。そう言われてみれば私も気が向いた時に白湯やコーヒーを飲むけれど、寒くなってからペットボトルから水をがぶ飲みしなかったんだよね。
血尿、手の平がカッサカサ…水分足りなかった?
それで痛みの出る数日前から血尿が出て、ひょっとしたら水分が足りてないのかなとは思ったのよ。それでお風呂に入る前にぬるめのほうじ茶を飲んだりしたけれど、血尿は治らない。思い起こせばおかしなことはまだあるの。血尿になる10日前くらいからかしら。手の平が粉が吹いたようにカッサカサで、ハンドクリームをたっぷり付けてもなかなかスベスベにならない。おっかしいなとは思っていたけど、まさかそこまで水分が足りないからだとは思わないんだよね。
痛みの出た日もおかしかったな。朝、バナナを一本食べたきりで昼ごはんは抜きでカフェで人と会っておしゃべりして、夕方まで原稿書きをしていたの。私には珍しく食欲がなかったんだよね。で、さすがに暗くなってから空腹を感じたから、立ちそばに立ち寄ってイカ天となす天をのせた天ぷらそば(670円)を食べた。最近、発掘した東京駅八重洲口の繁華街にある立ち蕎麦屋さんで、天ぷらの揚げ具合といい、かつおだしの汁といい値段を二度見してしまうほどのうまさなんだわ。私ってば気がついたら汁を全部飲み干していたの。
バスに乗車中、息苦しくなって…夜中に痛みで目が覚める
いくら美味しいからと言って50過ぎた頃からそばやラーメンの汁は半分は残していたのに、この時は止まらなかったんだよね。それから都バスに乗って帰ったんだけどその間、どんどん息苦しくなって、家に帰ったらベッドにひっくり返って爆睡よ。それで夜中に左脇腹の痛みで目が覚めて脂汗が出て、吐き気まで出て、救急車を呼ぼうと携帯を握りしめながら再び爆睡。そして朝、目が覚めたら痛みは遠のいていたというわけ。急いでかかりつけ医に駆け込んでその症状を全部話したら、「水をたくさん飲んでください」と言われたわけ。
でね。水分が足りない問題だけど、大きめのマグカップで一杯か二杯飲めば解消すると思うじゃない? でも違うんだわ。私の実感からしたらまず500mlのペットボトルを飲み干すくらいの勢いで飲む。そんなに飲めるのかと思うでしょ? それが飲めるのよ。飲みながら思ったんだけど、私の体の貯水量は、枯渇したダムみたいに底が見えていたんだよね。それを一定量まで満たした上で、水分をいつもより多めに飲まなきゃいけないんだろうね。血尿に驚いていたときに、たえずちびちび飲んでたって絶対量が足りなかったんだと思う。あれから2週間経つけれど、今のところ再発はしていないし手のカサカサも治ってきたよ。