
定額で好きなだけ食べられると人気の「食べ放題」。食材費高騰が続く昨今、“お得に食事ができる”と利用者が増加している。しかし実は、食べるもの次第では損をすることもあるという。あらゆる食材が高騰しているいま、“食べ放題でのお得度”も状況によって変わる。それを踏まえて、スイーツビッフェでは何を食べれば得するのか、節約アドバイザー・丸山晴美さんに聞いた。
旬のフルーツを使ったデザートを狙って!クリームメインのケーキは原価が低い
小麦粉や卵の価格が高騰しているので、ケーキの原価は高いと思われがちだが、クリームがメインのケーキは原価が低いという。
「ただし、フレッシュな季節のフルーツを使用しているケーキや、栗を使ったモンブランなどは原価が高くなります。同じケーキを食べるなら、それらを優先に選ぶといいでしょう」(丸山さん・以下同)
野菜同様、果物も天候に左右されて価格が変動しやすく市場価格が高騰しているため、積極的に食べたい。
最近は、食べ放題メニューに『ハーゲンダッツ』など価格帯の高いアイスクリームが用意されている店が増えている。アイスクリームもものによっては原価が低いが、『ハーゲンダッツ』は価格がわかる分、どれくらい食べれば元が取れるかわかりやすい。
「コスパより満足度を優先し、本格的なスイーツを楽しみたいなら、ホテル系のスイーツバイキングもおすすめです」
【原価の高いもの】
フルーツ、フルーツを使ったケーキ、ハーゲンダッツなどメーカーが明確なアイスクリーム、栗のデザート
【原価の低いもの】
クリームのみのケーキ
『スイーツパラダイス』なら、いちご&シャインマスカットも食べ放題の「フルパラコース」
「フルパラコース」(3500円~)は、ケーキ、パスタ、カレーに、いちごやシャインマスカット、「ハーゲンダッツ」のアイス、ジェラートが100分食べ放題。「最も安いコースよりフルーツを食べた方が断然お得」。
◆教えてくれたのは:節約アドバイザー・丸山晴美さん
ファイナンシャルプランナーや消費生活アドバイザーなどの資格を持つ。人生設計を見据えたお金の管理・運用や節約術について発信。著書に『節約家計ノート2025』(東京新聞出版)など多数。
取材・文/鳥居優美
※女性セブン2025年2月20・27日号