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寿司店で“原価の高いもの”でコスパよく楽しむには? 食べるほどお得なのはイクラ、うに、カニ

寿司
寿司店で“原価の高いもの”でコスパよく楽しむには?(写真/イメージマート)
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定額で好きなだけ食べられると人気の「食べ放題」。食材費高騰が続く昨今、“お得に食事ができる”と利用者が増加している。しかし実は、食べるもの次第では損をすることもあるという。あらゆる食材が高騰しているいま、“食べ放題でのお得度”も状況によって変わる。それを踏まえて、何を食べるべきか――。寿司やホテルビッフェでは何を食べれば得するのか。節約アドバイザー・丸山晴美さんに聞いた。

「寿司」では、かに、うに、イクラは食べるほどお得に!

食べ放題の中でも、焼き肉に次ぐ人気を誇るのが海鮮系。特に寿司の人気は高く、いまはインバウンド需要により外国人観光客も多く訪れている。

「100円台で食べられる回転寿司より、ネタが大きく、鮮度のいい店が多いんです。原価が高いのは、かに、うに、イクラ。個数制限がないなら、これらを中心に食べるのがおすすめです。ただし、うには産地や種類によって味や風味が大きく違うので、まずは1貫頼んで、好みだったら追加するのが得策です」(丸山さん・以下同)

まぐろ(とろ)は最も人気が高いため、品質にこだわる店が多く、コスパがいい。一方、蒸しえびやツナマヨなどは原価が低い。

「寿司はシャリで満腹になりやすいので、余計なものは頼まず、原価の高いネタから選びましょう」

【原価の高いもの】

かに、うに、イクラ、まぐろ(とろ)、あなご、赤貝、つぶ貝、やりいか、たこ、帆立貝、あわび

【原価の低いもの】

ツナマヨ、コーン、かっぱ巻き、たまご、蒸しえび、納豆巻き、いなり寿司

『きづなすし』なら「寿司食べ放題コース」

「寿司食べ放題コース」4708円(女性)は、寿司・一品料理全100種類が120分食べ放題。「寿司の食べ放題なら私はここによく行きます。まぐろ中とろは単品で頼むと1貫439円。うに、イクラなども数量制限なく注文できて、単品で頼むより断然お得です」。

「ホテルビュッフェ」ではローストビーフ&ステーキは必食

優雅な空間で、ワンランク上の食事を好きなだけ食べられるホテルビュッフェ。

優雅な空間で、ワンランク上の食事を好きなだけ食べられるホテルビュッフェ
優雅な空間で、ワンランク上の食事を好きなだけ食べられるホテルビュッフェ。必食はローストビーフ&ステーキ(写真/PIXTA)
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「魅力は何といってもロケーションのよさと季節ごとの『フェア』。旬の食材を使ってくれるので野菜やフルーツのメニューは要チェックです。通年では、目の前で焼いてくれるステーキや切り分けてくれるローストビーフは、原価が高いので絶対に食べたいところ。焼き立てパンも魅力ですが、原価が低くお腹にたまりやすいので、ほどほどに」

人気のビュッフェは予約必須なので、注意しよう。

【原価の高いもの】

ローストビーフ、ステーキ、かき、 ムール貝、チーズ(フランス産)

【原価の低いもの】

ソーセージ、ベーコン、米を使った料理、チキン、フライドポテト、ピザ、パン、卵 ※卵は価格が高騰するため、今後の状況でコスパにも変化がある可能性あり。

『ホテルビュッフェ』なら帝国ホテル 東京の「ブフェレストランインペリアルバイキング サール」

120分1万2000円~。「和洋中どの料理も一流。どれを選んでも元が取れます。支払い額はお高めですが、コスパと満足度の両方を満たしてくれます」

◆教えてくれたのは:節約アドバイザー・丸山晴美さん

ファイナンシャルプランナーや消費生活アドバイザーなどの資格を持つ。人生設計を見据えたお金の管理・運用や節約術について発信。著書に『節約家計ノート2025』(東京新聞出版)など多数。

取材・文/鳥居優美

※女性セブン2025年2月13日号