
オリーブオイルの価格高騰が続くいま、注目されているのが「ごま油」。中華の炒め油としてだけでなく、調味料としても優秀! コクのあるごま油で漬けると野菜の旨味が際立ち、春野菜がますますおいしくなる。料理研究家の沼津りえさんが、「新じゃが」と「スナップえんどう」の“ごま油漬け”とアレンジレシピを教えてくれた。
柑橘やスパイスをきかせて新感覚の“ごま油漬け”に
オリーブオイルよりも料理を選ばず、和洋中どんな料理にも使える“ごま油”。かねてよりごま油を溺愛している沼津さんが考案したのが、旬の野菜を手軽に漬ける“ごま油漬け”だ。
「ごま油は豊かなコクと濃厚な旨味、芳潤な香りがあって、“調味料”にもなる油。その特性を活かしていろいろな野菜を漬けたところ、しっとりジューシーに仕上がり、素材の旨味が際立ちました。塩分を減らしても満足感があるので、自然と減塩できるのもうれしいですね。
春野菜にもごま油は好相性。ほろ苦さやえぐみがマイルドになり、柑橘の酸味やスパイスの風味でメリハリをつければ、お酒にも合うおしゃれな副菜になりますよ」(沼津さん)
【新じゃがいもで】「新じゃがいものごま油スパイス漬け」のレシピ
クミン&ごま油のスパイシーな風味が食欲を刺激。保存期間は冷蔵で4〜5日。
《作り方》(作りやすい分量)
【1】新じゃがいも中6個(500g)は皮ごとよく洗い、十字に切って4等分する。耐熱容器に平らに並べてふんわりとラップをし、電子レンジ(600W)で7〜8分加熱する。竹串を刺して中まで火が通ったら、ざるにあげて水気を切り、粗熱が取れたら水気を拭く。
【2】フライパンにごま油大さじ3、クミンシード小さじ1/2を入れて中火で熱し、香りが立つまで1〜2分加熱する。火を止めて、カレー粉・塩各小さじ1、ターメリック小さじ1/2を入れて混ぜ合わせ、粗熱を取る。
【3】ポリ袋に【1】、【2】を入れて全体をなじませる。空気を抜き、ポリ袋の口を結ぶ。
【4】冷蔵庫で1時間以上置く。
【アレンジ】「新じゃがいものドライカレー」のレシピ
スパイスが香る、新じゃがと炒めるだけで本格カレーが完成。

《作り方》(2人分)
【1】玉ねぎ1/2個、にんにく・しょうが各1/2片はみじん切りにする。
【2】フライパンにごま油小さじ1を熱し、にんにく、しょうがを弱火で炒め、香りが立ったら玉ねぎを入れ、しんなりするまで中火で炒める。
【3】合いびき肉200gを入れ、塩小さじ1/4、こしょう少量を振り、強火で焼きつけるようにして2〜3分しっかり炒める。
【4】カレー粉大さじ2、トマトケチャップ大さじ1を加え、中火で1〜2分炒める。
【5】水大さじ3、新じゃがいものごま油スパイス漬け1/3量(160g)を加えて全体を炒め合わせ、しょうゆ・ウスターソース各小さじ1で味を調える。
【6】器にご飯1膳分と【5】の半量を盛り、刻んだパクチー適量を散らす。同様にもう1皿盛り付ける。
【アレンジ】「速攻ポテトサラダ」のレシピ
シンプルにマヨネーズと和えるだけ。パンに挟んだりお弁当のおかずにも。

《作り方》(2人分)
ボウルに新じゃがいものごま油スパイス漬け1/3量(160g)を入れ、マヨネーズ大さじ2を加えて、軽く潰しながら混ぜる。