
女性ウケ間違いなしの餃子の名店をテレビ番組『町中華で飲ろうぜ』(BS-TBS)の元MC・坂ノ上茜(29才)が紹介。そして「お店の味を家で再現してみたい」「美味しい餃子の作り方を知りたい」という読者のために、「味の秘密」を各店に聞いてみた。
“町中華の伝道師”坂ノ上茜が語る餃子
5年間出演していた『町中華で飲ろうぜ』(BS-TBS)で約100軒の店舗へ行った坂ノ上。
「町中華は餃子専門店ではないので、王道の餃子が多い。でも、お肉と野菜の配分や下味の濃さといった微妙な違いがあって。その違いを見つけるのが面白い!」(坂ノ上・以下同)
番組では、“町中華の伝道師”という愛称も。
「うれしいです。上京して10年になりますが、番組に携わった5年間で、いろいろな町に思い出ができたことが本当にありがたいです」
家の餃子の特徴は?
「餡を先に炒めてから皮で包んで焼くのが我が家のスタイル。安心する味です」
アットホームな空間で本格中華が楽しめる「中華料理 味味」
「味味の水餃子はもっちもちでお肉がしっかり入っていて、ふだん焼き餃子ばかりを食べる私にとって新鮮な発見でした。ほかの料理もとてもおいしいし、お店の雰囲気もよくて、マネージャーや両親を連れて行くくらいお気に入りです。ほかのお客さんたちと、和気あいあいと盛り上がってしまう“町中華”感も好きです」

【Point】ぐつぐつの熱湯で茹でる

ぐつぐつ煮立った状態の熱湯で強火のまま、皮がぷっくりと膨らむまで茹でる。餡は肉、白菜、ネギや調味料をフードプロセッサーなどでドロドロになるまで混ぜ合わせ、なめらかな食感に。
◆「中華料理 味味」
東京都目黒区鷹番3-7-17
営業時間:月~金17時~深夜1時、土日12時~深夜1時
定休日:無休
鎌倉最古のレトロ町中華「千里飯店」
「50年以上続く、鎌倉最古の昭和レトロな町中華。昔の看板が飾られていて店内にいるだけで楽しい気持ちに。“昭和元祖”な、やや小ぶりの餃子は、薄皮でパリッとしているのが印象的です。餡に味がしっかりついていて、国産ニンニクの香りがふわっと広がります。私は食いしん坊なので、一皿はあっという間になくなっちゃいます(笑い)」

【Point】蒸してから水を捨てる
油をひかずに餃子を並べ、たっぷりの水を入れてから火をつける(最後まで強火)。蓋をして3分ほど蒸してから水を捨て、3分ほど焼いて完成。生のままでなく、冷凍してから焼くと形が崩れにくい。
◆「千里飯店」

神奈川県藤沢市南藤沢3-3
営業時間:月~土11時~15時半、17時半~2時、日11時~21時
定休日:無休
約100年続く老舗のビッグ餃子「珍来」
「大きくて具がぎっしり入った餃子。肉汁があふれ出るほどジューシーながら、野菜がたっぷり入っていてさっぱりと甘みがありおいしいです。珍來は約100年続く珍來総本店のチェーン店で、麺や餃子の皮は統一されていますが、味付けなどは各店舗に任されているのが特徴。それぞれのお店に個性があるというのも面白いなと思いました」

店主が勧める“家庭での食べ方”は、「タレ代わりにカレー粉をつける」。少しつけるだけで食欲をそそる味変に(お店では提供なし)。

【Point】溶かしたラードをかける

赤身の多いひき肉ではなく、脂が多めの豚ひき肉を使用。焼くと脂が溶けて肉汁たっぷりに。餃子を蒸したあと、溶かしたラードをかけて焼き、さらにジューシーに仕上げる。
◆「珍来」

東京都足立区西綾瀬2-23-30(五反野店)
営業時間:11時~22時
定休日:水曜
◆女優・坂ノ上茜
1995年生まれ、熊本県出身。2015年デビュー。2月20~26日、試験紙プロデュースの舞台『some day』(新宿・シアターサンモール)に出演。「お芝居に向き合える時間がありがたい」と話す。
撮影/菅井淳子、玉井幹郎 ヘア&メイク/つばきち 取材・文/辻本幸路
※女性セブン2025年3月6日号