
おいしさが進化していると話題の袋麺。ラーメンを愛する女性の専門家4人が、有名店監修商品も多数ラインナップするとんこつスープの袋麺を食べ比べ、ランキングを作成した。ガチで吟味&評価した結果は?
- ラーメンを愛する女性審査員4人を紹介
- とんこつ部門総評
- 13位【19.3点】サンヨー食品「サッポロ一番 旅麺 博多豚骨ラーメン」
- 12位【19.5点】ハウス食品「うまかっちゃん〈濃厚新味〉」
- 11位【20.5点】サンヨー食品「サッポロ一番 ご当地熱愛麺 博多純情らーめん ShinShin監修 炊き出し豚骨らーめん」
- 10位【21.1点】寿がきや食品「即席SUGAKIYAラーメン」
- 9位【21.5点】日清食品「日清 これ絶対うまいやつ♪ プレミアム 黒マー油豚骨」
- 8位【22.2点】明星食品「明星 麺神 豚骨醤油」
- 7位【22.9点】サンヨー食品「サッポロ一番 塩とんこつ らーめん」
- 6位【23.0点】日清食品「日清ラ王 豚骨醤油」
- 5位【23.8点】国分グループ本社「霧島黒豚 だし豚骨らーめん」
- 4位【24.7点】明星食品「明星 チャルメラ バリカタ麺豚骨」
- 3位【25.5点】東洋水産「マルちゃん ZUBAAAN! 博多豚骨ラーメン」
- 2位【25.8点】藤原製麺「横浜ラーメン 六角家 豚骨醤油」
- 1位【26.3点】東洋水産「マルちゃん正麺 豚骨醤油味」
- “ラーメンを食べると太る”はウソ?スープまで飲みほせる罪悪感なき袋麺も
ラーメンを愛する女性審査員4人を紹介
ラーメン女子4人が、ラーメン好き女性のために徹底分析。麺もスープも極旨な、失敗しない袋麺をジャッジ!
旅する着物ラーメン女子・西村晶代さん

YouTube『着物ラーメン女子~あき』を主宰。キャンピングカーで全国のラーメンを食べ歩く。https://www.youtube.com/channel/UCMdr1181ozXx5WNxAjdQr7Q
年間600杯ラーメン女子・森本聡子さん

Ramen Switch代表。ラーメンイベントプロデューサー。ラーメンカルチャーを世界に発信すべく活動。https://www.instagram.com/satokomorimoto/
ラーメンインタビュアー・岡崎美玖さん

ラーメン店主への取材と食べ歩きレポート『岡崎美玖の39麺』を主宰。中華麺の審査員としても活躍。https://www.youtube.com/channel/UCQHLSsOWrp8lVlV9GAkVIJw
アイデア料理研究家・栄養士・makoさん

手早くできておいしい料理が人気。『家政婦makoのコンビニ裏切り飯』(山と溪谷社)など。ラーメン好き。https://www.youtube.com/c/makofoods
《採点方法》
識者4名が「麺のおいしさ(麺)」、「スープのおいしさ(スープ)」、「麺とスープのバランス(バランス)」の3項目について各10点、合計30点で採点し、4名の合計の平均点を「総合的なおいしさ」として順位を出しています。
※価格はすべて編集部調べ。1食250円以下を選定。複数パック入りの場合はパックの価格と個数を明記しています。商品は10月下旬~11月上旬に首都圏のスーパーやコンビニエンスストア等で購入のため、終売および商品リニューアルによりパッケージが変更されている場合もあります。完成形のトッピング食材は盛りつけイメージです。
とんこつ部門総評
「種類も多いが、レベルの差が一番激しかったのがとんこつ。おいしさの見極めはゆで時間。90秒の早ゆで、もしくは4分以上のものを選べば当たりの確率が高くなりそう」(森本さん)。「こってりもたれる感じだと思っていたが意外にあっさり系が多い印象」(makoさん)。
13位【19.3点】サンヨー食品「サッポロ一番 旅麺 博多豚骨ラーメン」
麺:6.3
スープ:6.5
バランス:6.5

「やさしい味わい。イメージする博多麺とは別物」(岡崎さん)。
12位【19.5点】ハウス食品「うまかっちゃん〈濃厚新味〉」
麺:6.8
スープ:6.3
バランス:6.4

「スパイス感のあるスープにキャベツが合いそう」(makoさん)。
11位【20.5点】サンヨー食品「サッポロ一番 ご当地熱愛麺 博多純情らーめん ShinShin監修 炊き出し豚骨らーめん」
麺:6.5
スープ:6.8
バランス:7.2

「麺が残念」(西村さん)。「お店の味までもう一歩!」(森本さん)。
10位【21.1点】寿がきや食品「即席SUGAKIYAラーメン」
麺:6.9
スープ:6.8
バランス:7.4

「おいしいけど本家のマイルド感はどこへ?」(森本さん)。
9位【21.5点】日清食品「日清 これ絶対うまいやつ♪ プレミアム 黒マー油豚骨」
マー油とにんにくで男性好みの家系風。

麺:7.0
スープ:7.0
バランス:7.5
「マー油の香ばしさが出せる袋麺に驚き!」(岡崎さん)。「かなり濃いめでのどが渇く」(西村さん)。
8位【22.2点】明星食品「明星 麺神 豚骨醤油」
生めん風極太麺にコクのあるスープがからむ。

麺:7.8
スープ:7.1
バランス:7.3
「麺の存在感がスゴイ。鶏油は感じず…」(岡崎さん)。「もっちり太麺がほかの袋麺とはまるで違う。味はこってり濃いめ」(西村さん)。「麺の食べ応えがハンパない。豚骨のわりにあっさりめ」(makoさん)。「バランスよく濃すぎない」(森本さん)。
7位【22.9点】サンヨー食品「サッポロ一番 塩とんこつ らーめん」
オーソドックスな昔ながらのあっさり味。

麺:7.3
スープ:7.8
バランス:7.8
「以前より旨みがマイルドになった印象」(森本さん)。「あっさりして食べやすい安定の味」(makoさん)。
6位【23.0点】日清食品「日清ラ王 豚骨醤油」
キレのあるしょうゆと豚骨のコクは鉄板。

麺:7.8
スープ:7.5
バランス:7.7
「豚骨しょうゆにガツンとにんにく」(岡崎さん)。「食べやすさはあるけど惜しい。家系っぽいパッケージのわりにはあっさりめの二郎系」(森本さん)。
5位【23.8点】国分グループ本社「霧島黒豚 だし豚骨らーめん」
とろみスープが新鮮!熟成乾燥麺のからみも◎

麺:7.8
スープ:7.5
バランス:8.5
「お高めだが、袋麺を超えたクオリティー。しっかりゆでさせるのもいい」(森本さん)。「とろみスープに旨みたっぷりだがやや塩気が強い。袋麺としての評価は高い」(西村さん)。「スープはクリーミーだが重すぎず食べやすい」(makoさん)。
4位【24.7点】明星食品「明星 チャルメラ バリカタ麺豚骨」
ゆで時間90秒!で手軽。細麺の食感がバツグン。

麺:8.1
スープ:7.8
バランス:8.8
「イメージ通りの博多豚骨の味で意外とあっさり。紅しょうがは必須」(西村さん)。「麺がとても細く博多豚骨感バッチリ。ゆで時間も短くすぐ食べられる。トッピングには淡泊な味のサラダチキンもおすすめ」(makoさん)。
3位【25.5点】東洋水産「マルちゃん ZUBAAAN! 博多豚骨ラーメン」
濃厚なザ・博多豚骨ミルキーでくどさなし。

麺:8.3
スープ:8.4
バランス:8.8
「本場の味!ミルキーなスープは飲みほせるおいしさ」(西村さん)。「ガツン系豚骨ラーメン好みの人向き。焼きラーメンにできるのもよい」(岡崎さん)。「私はこの部門で1番好き。本場博多の豚骨に近い味」(森本さん)。「クリーミーでおいしい」(makoさん)。
2位【25.8点】藤原製麺「横浜ラーメン 六角家 豚骨醤油」
横浜家系・老舗の味。つけ麺でもOKな二刀流も魅力。

麺:8.3
スープ:8.5
バランス:9.0
「平打ち麺のもっちり感もよく、つけ麺でも食べられてお得」(岡崎さん)。「60品中店の味に1番近い。しょうゆの味が濃く豚骨だしもよい」(西村さん)。「コレは旨い。店名を掲げて納得!店に行きたくなる」(森本さん)。
1位【26.3点】東洋水産「マルちゃん正麺 豚骨醤油味」
野菜の旨みが詰まった安定のマイルドな豚骨だし。

麺:9.1
スープ:8.3
バランス:8.9
「もっちり感のある麺と主張しすぎない豚骨しょうゆスープで全体のバランスが1番よかった」(岡崎さん)。「安心安定の旨さ。濃すぎずくどくない豚骨がいい」(西村さん)。「スープのコクもしっかりあるがあっさり食べられる。〆にご飯を入れてもサラッと食べられそう」(makoさん)。「ほたて香るマイルド系豚骨。推せる!」(森本さん)。
“ラーメンを食べると太る”はウソ?スープまで飲みほせる罪悪感なき袋麺も
森本「ラーメンはカロリーが高いほど旨いと思ってましたが、1袋300kcal以下でもおいしい商品が多かったのは驚きでした」
西村「スープのみのカロリーが30kcal以下というものもありましたね。それでいて、とんこつのこってり感が出せるなんて衝撃!スープもしっかり味わう派にはサイコーです」
岡崎「個人的には、貝系やゆず等素材の掛け合わせで味の幅が広がった塩部門が発見でした。素材の旨みがダイレクトに伝わりやすいのかも。最新の塩ラーメンをぜひ食べてみてほしい!」

mako「塩味には、添加物のかんすいが不使用の麺もありましたね。優しい味わいは子供にもよさそう。野菜や卵、肉をのせれば、ビタミンとたんぱく質も摂れて、より罪悪感なく食べられます」
西村「とはいえ、対極にあるハイカロリーラーメンも魅力的。おいしく食べたら、次の食事や翌日の食事を減らして調整。これが太らないコツです」
※参考=ご飯1杯(150g)は234kcal。
撮影/玉井幹郎 食べ比べ調理/野村美由紀(M’s) 再現調理・スタイリング/柳瀬真澄(M’s) 取材・文/佐々木めぐみ
※女性セブン2024年12月19日号