社会

日本赤十字社にお勤めの愛子さま、担当する情報誌の最新号が完成 誌面には公務や日々の生活とのリンクが感じられる記事も掲載 

船体の色と合わせて、ブルーのスーツで進水式に臨まれた愛子さま(2025年3月、神奈川県横浜市。撮影/JMPA)
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天皇家の長女・愛子さまは3月19日、神奈川・横浜市磯子区で行われた、北極域での活用が期待される新しい研究船である「みらいII」の命名・進水式に出席された。愛子さまが小型の斧を振り下ろされ、船首を埠頭につないでいた紅白のロープがカットされると、拍手とクラッカーで港は祝福ムードに包まれた。

「昨年10月に行われた佐賀訪問以来の単独公務かつ、初めて臨まれる公務だったためか、愛子さまはやや緊張の面持ちを浮かべられていました。それでも、出迎えた関係者に『雨がちょうど上がりましたね』とお声がけされたり、準備をする職員に『ありがとうございます』と感謝を述べられたりと、務めを果たされました」(宮内庁関係者)

愛子さまが日本赤十字社(以下、日赤)に就職され、成年皇族としての公務を本格化されてからまもなく1年となる。当初、愛子さまの勤務は最大週2、3日ほどとされていたが、公務との折り合いをつけながら、ほぼ毎日出社されているという。

「職場では周囲にすっかり溶け込まれ、特別扱いされることなく同僚と同じように仕事をされているといいます。3月11日午後には、14年前に発生した東日本大震災の犠牲者を悼み、職場で黙祷を捧げられたそうです」(前出・宮内庁関係者)

愛子さまが就職されてからは初めての発行

愛子さまが日赤で在籍されているのは、青少年・ボランティア課という、ボランティアに関する研修会の運営や情報誌『赤十字ボランティアのための情報誌RCV』の編集などを担当する部署だ。「RCV」とは“Red Cross Volunteer”の頭文字を取ったもの。その情報誌の最新号である82号が2月28日付で発行された。

日赤のホームページで全ページ閲覧可能(日赤のホームページより)
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「表紙を含めて全8ページからなり、今号のテーマは『災害時と平時の活動のつながり』です。災害ボランティアの体験談や日々の備えに関する記事が掲載されています。2年ほど前までは年2回の発行でしたが、現在は年1回の発行になっており、愛子さまが就職されてからは初めての発行となりました」(皇室記者)

誌面には、誰がどの企画を担当したかは明記されていないが、愛子さまのご公務や日々の生活とのリンクが感じられる記事もある。

「たとえば、車いすユーザーとの交流事業を紹介する記事です。愛子さまは何度か車いすバスケの試合を観戦されたことがあります。同じような支援を行う団体はいくつもありますが、あえて大学生が主催する団体を取り上げており、若い世代の目線を感じました。

また、視覚障害者に対する取り組みを取り上げた記事もありました。愛子さまは学習院の関係者が交流するイベント『オール学習院の集い』に行かれると、決まって盲導犬のコーナーを訪問されていますから、強い目的意識を持って取り組まれたと思います」(前出・皇室記者)

※女性セブン2025年4月10日号

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