エンタメの中のマッコリ
韓国エンタメに精通するライターの渥美志保さんが教える、マッコリにちなんだドラマもチェック!
「シンデレラのお姉さん」( U-NEXTにて配信中)
マッコリの造り酒屋が舞台。童話の『シンデレラ』を姉目線で再解釈している。
「義理の父・デソンから初めて父親の愛を受けたウンジョが、彼の死後、祭壇の前で『お父さん』と呟き、マッコリを注ぐシーンは号泣ものです」(渥美さん・以下同)

「花が咲けば、月を想い」(U-NEXTにて独占配信中)
禁酒令下の朝鮮王朝時代、密造酒業を行う力強いヒロインと家門を背負う役人のロマンス時代劇。
「密造チームが一仕事を終え、みんなで乾杯するシーンがチームの絆を感じさせます。ゆずを搾って飲むマッコリがなんともおいしそう」

「恋愛体質〜30歳になれば大丈夫」(U-NEXTにて配信中)
恋愛や人生に奮闘するアラサー女子3人組を描く。「主人公の1人の脚本家デビューを祝い、家族が親類縁者を招いて開くパーティーの主役がマッコリ。老若男女が集まってワイワイ騒ぐ楽しいイベントなら、お酒はマッコリがお決まり」

日本でも買える本物マッコリ
・300年続く蔵元の和マッコリ『虎マッコリ』
日本酒造りの技術を活かし、こだわりの米麹で作るマッコリは和食との相性抜群。

・甘さ控えめさらりとした後味『円頓寺マッコリ』
清酒と呼ばれる上澄みまで味わう。醸造所では料理も楽しめる。

・米由来の甘さと濃厚な味わい『ギョン濁酒 12度』
歌手のソン・シギョン氏が開発に携わったマッコリは「大韓民国酒類大賞」を2年連続受賞。※『ギョン濁酒』のギョンは、正しくは王へんに竟

・人気シリーズから辛口が登場『ボクスンドガ(福順都家)スーパードライ』
発酵過程で自然に出る果実のような香り、味わいを楽しめる。

◆教えてくれたのは:韓国農水産食品流通公社 本部長・尹 祥榮さん

1999年設立の政府機関。韓国の食文化の発信や貿易振興活動などを行う。韓国の本場の味を伝えるイベントも多数行っている。
◆教えてくれたのは:ライター・渥美志保さん
韓国エンタメに精通し、釜山映画祭には20年以上通う。著書に『大人もハマる!韓国ドラマ 推しの50本』(大月書店)がある。
撮影/玉井幹郎 取材・文/勅使河原桜