都心に位置しながら自然もあり、おしゃれな飲食店も軒を連ねる。東京の「住みたい街ランキング」などで上位に入ることも多いこのエリアで、日本中を驚かせるトラブルが巻き起こった。中居正広氏（52才）の「性暴力」を発端とし、フジテレビの不適切な対応などが明るみに出た一連の騒動である。
そもそも、この事案の重要なきっかけになったのは、被害が起きる2日前にあたる2023年5月31日、中居氏と旧知だったフジテレビ局員B氏が、当時フジテレビで女性アナウンサーとして勤務していたAさんらを誘った「BBQ」だった。
「その日、中居さんはゴルフの予定だったのですが、雨予報だったため中止にし、所有するマンションでBBQをしようと考えました。そこには、ゴルフで一緒にラウンドするはずだったタレントさんも誘い、さらにBさんにも声をかけました。Bさんには“フジテレビのアナウンサーを呼んで”とお願いしていたようで、結果、Aさんらが呼ばれることになったのです。この時の様子は第三者委員会の調査報告書でも、プライバシーに配慮されながら詳細に書かれています」（芸能関係者）
部屋は、ベッドルームのほか…
調査報告書によれば、BBQは以下のような状況で行われたという。
《BBQの会には中居氏と男性タレント2名とCXから4名のほか、中居氏が誘ったと思われるTBSの男性社員2名が参加した。部屋は、ベッドルームのほか、リビング、それとつながっているキッチン、屋外テラスがあった。
参加者は、リビングで軽く飲食した後、テラスに出てBBQを行い、日が暮れた後、再びリビングに戻って飲食しながら歓談した。
テラスでは、男性タレント2名、TBS男性社員2名、B氏と女性アナウンサーT氏、女性スタッフが、肉を焼きながら飲食し、たわいもない会話をした。B氏はタレント2名との話を盛り上げ、女性スタッフにお酒や食事の配膳、片付けなどを指示した。女性アナウンサーT氏は男性タレントの隣りに座って話を聞いた。漫才のツッコミが頭を叩いているが痛くないのだという話題の流れで、女性らが男性タレントに言われて頭を叩くなどして盛り上がった。
他方、中居氏は主にキッチンで料理を作っており、女性Aは、皿洗い、配膳、キッチンで中居氏の手伝いなどをして、テラスでの会話にはあまり参加しなかった。
参加者は、総じて和やかに飲食、歓談していた様子である。その中で、性的な発言はなかったと述べる者も、あったと述べる者もいた》
緑で“目隠し”もされていた
このBBQの2日後、Aさんは中居氏に呼び出され、再びこのマンションを訪れることになる──ところで、都心の閑静な住宅街にありながら、大人が8、9人ほど飲食できるほど広く、BBQができるテラスがあることに驚いた人たちは少なくない。実際、ネットでは一連のニュースについて、《テラスでBBQが可能なマンションが都心にあるのか》といった感想も散見されている。このマンションについて、内情を知る別の芸能関係者はこう話す。
「居室やトイレを含む部屋の専有面積は100平米以上あるものの、中居さんのような一流芸能人が所有する不動産としては、そこまで広いとは言えません。ただ、テラスを含めると200平米近くになる。テラスだけで実に85平米以上もある、特別な物件なんです。一時期は、テラスに芝生のようなシートが敷き詰められてテーブルや椅子が並んだ、まさに“BBQ仕様”に仕立てられていたと聞きました。ガーデニングスペースもあって、緑で“目隠し”もされていたとか。
隔離されているような部屋
都心のマンションだとテラスでの火気使用は規約などで許可されていないケースが多いですが、この部屋だけは認められていたようですね。ペントハウス（最上階）の角部屋で、隔離されているような部屋だというのも理由でしょう。新築で購入した時も数億円したそうですが、この不動産バブルでもっと価値は上がっているはずです。
中居さんは料理をするので、このマンションでお客さんを“おもてなし”することもあったようです。報告書でも書かれていますが、自宅は他にあり、ここは、あくまでゲストハウスのように使っていたようですね」
そんな都会のオアシスとも言える特別なマンションが、今回の騒動が巻き起こった。さらに、中居氏にとってそのマンションは特別な場所だったことは、改めて別の記事で詳報する。