
刺激的で便利な東京、自然に恵まれた下田、二つの住まいを行き来する藤原美智子さんと杉山絵美さん。4年前から夫婦で集う“下田の仲間”となり、心豊かな暮らしを楽しんでいました。エイジレスに輝く50~60代女性に向けた、すぐに役立ち毎日を前向きに過ごすヒントが詰まった実用ムックシリーズ『reShine春号』から料理家である杉山絵美さんが、藤原美智子さんご夫妻で楽しむある日のレシピを一部抜粋して紹介する。
3種のチーズフォンデュ

「白ワインが利いた大人のチーズフォンデュ。ニンニクや少量のナツメグのパウダーを加えて風味やスパイスを利かせても美味しいです。白ワインの代わりに牛乳でのばしてもよく、白ワインや牛乳の量を調整し、好みの味に仕上げて」(杉山さん・以下同)
《材料》(2~3人分)
グリエールチーズ…150g
エメンタールチーズ…150g
カマンベールチーズ…1個
白ワイン…250~300cc
フランスパン…適量
蒸し野菜(にんじん、ブロッコリーなどお好みで)…適量
《作り方》
【1】グリエールチーズ、エメンタールチーズは細かくカットする。カマンベールチーズは皮をとって8等分にする。
【2】 【1】と白ワインを鍋に入れ、チーズが溶けるまで中火にかける。
【3】蒸し野菜、食べやすくカットしたフランスパンを皿に盛り付け、【2】に絡めていただく。
前菜としてもう1品《生ハムメロン》

下田の特産品「温泉メロン」にイタリアの生ハム、プロシュートをのせたオードブル。温泉メロンとは、自家源泉の温泉熱を温室に引いて栽培されたマスクメロンのことで、糖度が高く、ジューシーで生ハムで味と絶妙に合います。
ラムチョップ~ハーブ&セミドライトマト添え~

「ラムはレアが美味しいので火を入れすぎないように。両面に焼き色がついたら大丈夫。ラムの代わりにポークでも。藤原さんのお庭のオレガノを使いましたが、お好みのハーブ、大葉や小松菜などをみじん切りにしてもOK」
《材料》(2~3人分)
ラムチョップ…4本
セミドライトマト…適量
オレガノ(もしくはお好みのハーブ).…適量
松の実…大さじ1
塩、こしょう…適量
《作り方》
【1】ラムチョップに塩、こしょうを軽くふる。肉の筋を包丁で切り取り、肉叩きかスプーンの背などで肉が2割ほど大きくなるまでのばす。
【2】オレガノとセミドライトマトを粗くみじん切りにし、松の実とともにまぜておく。
【3】フライパンを中火で熱し、オリーブオイル(分量外)を入れてラムチョップを両面にこんがり焼き色がつくまで焼く。
【4】ラムチョップに【2】をのせて、お皿に盛りつけ、お好みの葉野菜など(分量外)を添えてできあがり。
お口直しに《レモンゼリー》

ミネラルウォーターをゼラチンで固めただけのゼリー。スプーンですくってグラスに盛り、オーガニックのスライスレモンとアガベシロップをまぜてかけたデザート。レモンとグラスに添えたミントは、藤原さんのお庭から摘んだもので香り豊か。
◆杉山絵美さん

料理家、ライフスタイルプロデューサー。大学卒業後、渡英。フラワーアレンジメントやエンターテイニング、クッキングなどを学ぶ。帰国後はクリスチャン ディオールの広報職を経てPRエージェンシー「STEP inc.」を設立。その後、現職に。スイーツやレストランなど幅広く食のプロデュープを行う。ファッションメディア『VOGUE JAPAN』『エスクァイア』『25ans』をはじめ連載多数。著書は『おうちで作るセレブごはん』(中央公論新社)。また2冊目の料理本『杉山絵美の30分で完成!毎日のごちそう』(宝島社)が4月23日に出版。料理動画『GOOD FOOD SUNDAY』をYouTubeで配信中。
『reShine春号』では、山口智子さんが表紙を務める。インタビューでは山口さんが60歳からのリ・スタートについて語る。また、リアルに交友のある著名人同士<岸谷香さん×久保純子さん><木佐彩子さん×佐々木明子さん>らが、今だからこそできる日々の楽しみ方や自分アップデート法を本音でトーク。一方、「ソロ活でアラカンはもっと輝く!」をテーマに、子供が巣立った亜希さんのおひとり様レシピ、富岡佳子さんの自分の時間を豊かにするソロ活も紹介。白髪と薄毛完全対策、60歳からがかっこいいパリマダム式ヘアメイクなどの特集も掲載している。
撮影/神谷誠 構成・文/坂口みずき
※『reShine』2025年春号