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山下智久、フジテレビ騒動を受けて判断を保留 主演ドラマ『ブルーモーメント』劇場版の企画が暗礁に乗り上げる 海外で活動する山下の思いは大きく揺れ動いた 

「中居さんは尊敬する先輩」だが、性暴力は別問題

その後、フジを取り巻く環境は一変。中居正広(52才)の女性トラブルを巡る企業としての対応が批判を浴び、80社近いスポンサーが撤退すると歌番組やイベントが軒並み中止に追い込まれた。その影響はドラマや映画の現場にも波及したという。

「一部ではフジがロケ先として押さえていた場所から撮影を断られたり、キャスティングを予定していた俳優が出演を見合わせる動きが出ていることなども報じられました。制作協力に名を連ねていた有力スポンサーが撤退したことで“月9ドラマ”の企画が白紙になったケースもあったそうです」(フジテレビ関係者)

山下の主演映画の企画にも暗雲が垂れ込めている。

「もともと山下さんサイドは、危険なロケや撮影に伴うリスクに慎重で、契約内容や条件面などについてフジ側と綿密な話し合いを続けていたそうです。ところが、その過程でフジの問題が表面化し、山下さんが判断を保留としたことで企画自体が暗礁に乗り上げてしまった。すでにスケジュールを押さえられていたほかのキャストは困惑し、予想外の事態にフジも頭を抱えているようです」(前出・フジテレビ関係者)

独立後は、海外進出も順調な山下智久(2023年12月)
写真8枚

さらなる追い打ちをかけたのが、3月末に第三者委員会が公表した調査結果だった。元社員の女性アナウンサーが中居から性暴力の被害を受けたことが認定され、フジの経営陣の責任や企業風土を追及する声が日増しに大きくなっていった。

「総務省が『説明責任を全うしようという意識が決定的に欠落している』として行政指導を行い、日本民間放送連盟は『人権意識に欠ける』とフジに厳重注意をしました。炎上が収まる気配はなく、会社を見限った社員の退社も相次いでいます」(前出・フジテレビ関係者)

いまのフジの作品に出ることが、果たして正しい選択なのか──山下に限らず、多くの俳優が難しい選択を迫られる中で、日本以上に人権意識の高い海外で活動する山下の思いは大きく揺れ動いていたという。

「山下さんにとって、中居さんは旧ジャニーズ事務所時代から尊敬する先輩で、2023年1月に体調不良で休養していた中居さんが仕事に復帰した際には『先輩おかえりなさい』とエールを送りました。中居さんを慕う気持ちはいまも変わらないでしょう。それでも、今回のことは別問題。山下さんの周囲も『性暴力は無理!』とショックを隠せずにいるそうです」(前出・芸能リポーター)

4月2日、山下はフランスのシャンパンメーカーのセレモニーに登壇し、40才の誕生日が近いことにちなんで自身の仕事に対する価値観を明かした

「今年は0.1%ずつ成長していけるように、いつもお世話になっている皆さんに恩返しできるように心がけていきたい。仕事は継続が大事だと思います。いろいろなプロジェクトが進行しているので全力で頑張ります」

意味深長にそう語った山下の眼差しは、いつになく真剣だった。

「山下さんのドラマに対する思いは熱く、誰よりも作品を大切に思っています。いまは決断できなくとも、騒動が落ち着けば企画が動きはじめる可能性は充分にある。フジも説得を続けるそうです」(前出・フジテレビ関係者)

『ブルーモーメント』の映画化と山下の出演についてフジテレビは、「制作の詳細に関してはお答えしておりません」と回答した。山下の決断に大きな注目が集まっている。

※女性セブン2025年4月24日号

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