古市憲寿氏が指摘する「空白の時間」
トラブルが起きた当日の真相が明らかにされないまま“性暴力”という言葉がクローズアップされている状況に、疑問を抱く人もいる。そのひとりが、かねて「独自に知っている話がある」と意味深長に語っていた社会学者の古市憲寿氏(40才)だ。4月6日、『Mr. サンデー』(フジテレビ系)に生出演した古市氏は「報告書に書かれてないことがいくつかある」と指摘し、疑問点を次のように述べた。
「(報告書に)中居さんが誘ったメールは載っている。でも、女性側が返事をしたのか、しなかったのかを含めて女性側の返事が載ってない。載っていないのであればなぜ載せなかったのかを書いてほしかったけど書いてない」
古市氏は「中居さんも守秘義務を解除すべきだ」と主張。調査報告書に空白期間があることも指摘した。たしかにトラブルがあった翌日の6月3日から5日までの記載はなく、6日に女性がフジテレビの産業医に泣きながら電話する場面に飛んでいる。空白の3日間に何が起きていたのか──。中居は当初、被害女性との間に起きた事案を「合意の上だった」と周囲に話していたという。
「『週刊文春』でも『中居さんは無理やりじゃなかったという認識。100%、同意だったと反論している』というフジテレビ元幹部の証言が紹介されました。同誌によれば、中居さんは『行為後に彼女から交際を確認されるようなことを言われて言葉を濁してしまった。それで関係がこじれたのかも』と話していたそうです。
彼の中でトラブルはあくまでも男女間の交際のもつれという認識だった。だからこそ、昨年12月に『女性セブン』がトラブルを報じた後も中居さんは仕事を続け、今年1月9日に《示談が成立したことにより、今後の芸能活動についても支障なく続けられることになりました》という声明を出したのです」(前出・芸能リポーター)

疑問を抱いているのは古市氏だけではない。4月初旬、『NEWSポストセブン』の取材に応じた中居の兄は「自分は何も知らない」と前置きした上でこう語った。
「やっぱりどうしても兄として、あれが本当にあったことだとは思えなくて。弟がやったことだと思えないんだ。本人は何も言っていないわけだから……」
中居は一時は強力な弁護団を結成し、第三者委員会のくだした評価に異議を唱えることも検討していたという。だが、すぐには行動に移せない事情もあった。
「同意か不同意かという点で、中居さんと被害女性の認識には大きな食い違いがある。もし自分の主張が認められなければ恥の上塗りでしかなく、フジテレビが指摘されたのと同様に被害女性への二次加害にもなりかねない。そのため慎重に検討を重ねているようです」(前出・芸能関係者)
本誌『女性セブン』は、中居の個人事務所に、守秘義務を解除して第三者委員会の調査報告書に反論する方針や、弁護団が結成される可能性について尋ねた。すると、女性トラブルをめぐる一連の問題で代理人を務めてきたK氏とは別の弁護人から「現段階でお答えできることはございません」と返答があった。多くの人を巻き込んだ中居の女性トラブルは新たなフェーズに突入しようとしている。
※女性セブン2025年5月8・15日号