銀行を使い分ける基準は
深野さんは「完璧な銀行が存在しないからこそ、自分の求める条件に合わせて複数の銀行を使い分けるべき」としてこう話す。
「富裕層の人たちは、日常で使う口座、事業用の口座などいくつかの銀行に口座を持っていることがほとんどです。
1つに絞らないことで有益な情報が入ってきたり、同時に何かあったときのリスクヘッジにもなります」
基本的な使い分けの基準について、風呂内さんが言い添える。
「お金の出入りが頻繁な口座は各種手数料の安いところを、毎月決まった額を入れる貯蓄用口座には、手数料無料定額自動入金サービスのあるネット銀行を選ぶと便利です。
自動化は貯蓄にとって効率的ですし、キャッシュカードを持ち歩かなければ、お金を使いすぎる心配も減らせる。いまは高金利の恩恵も得られます」
使いやすさを取るか、お得さを取るか。「絶対に選んではいけない条件」を知っておけば、あとは自分次第。この先一生のつきあいになるからこそ、あなたの大切なお金の預け先は、厳しくジャッジしよう。

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※女性セブン2025年5月8・15日号