
「第三者委員会を皆さん、絶対視してますけども、別に絶対的な存在でもないし、正義のヒーローでもなんでもない。(中略)中居さんは事実を全部、言いたいらしいんです。でも、それを取り上げてくれなかった」
5月14日、出演した情報番組『旬感LIVE とれたてっ!』(関西テレビ)で、中居正広(52才)擁護の論陣を張ったのは、元大阪府知事の橋下徹弁護士。中居が新たな弁護団を結成し、フジテレビが設置した第三者委員会に異論を示した一件について余波が広がっている。
中居と元フジテレビアナウンサーのA子さんとのトラブルについて、中居が第三者委員会の報告書で“性暴力者”と認定されたことに納得がいかない思いを抱えていることは本誌『女性セブン』でも報じてきた通り。
「中居さんの弁護団は中居さんがA子さんと合意した守秘義務を解除し、すべてを話すことを望んだが、第三者委員会が“必要ない”としたと主張しています。しかし、これにはA子さんも『週刊ポスト』(5月19日発売号)で“これまで私が聞いていた内容と違う”と反論。一体、何が本当なのか第三者委員会の報告書に疑問符が付いているのです」(全国紙社会部記者)
報告書に関しては、以前から“空白期間”があるとの声があった。
「中居さんと親交のある社会学者の古市憲寿さんは、『中居さんが送ったメールの内容は記載されているのに、A子さんの返信の有無やその内容が記載されていない』と指摘。トラブルの翌日からの3日間の空白を指摘していた。実は、この間にもA子さんから中居さんへのメールの返事はあったそうです。恋愛相談のような内容で、当初、中居さんがトラブルは“解決済み”と考えた要因の1つだとされています」(テレビ局関係者)

ただ、あくまで中居の不信感は第三者委員会に向けられたもの。
「弁護団を通じて異論は表明したものの、中居さんはいまも憔悴している。しかし、6時間もヒアリングに応じたのに、最初から話を聞いてもらえなかったという印象は拭い難いようで、守秘義務の解除についても中居さんの思いがうまく伝わらなかったと感じているようです」(前出・テレビ局関係者)
中居と旧知の芸能関係者は「中居さんは、A子さんと敵対したいわけではない」と話す。
「たしかに、中居さんは“性暴力者”とみなされることに強い抵抗を感じていますし、当初はA子さんとのトラブルも『無理矢理ではない』という認識でした。
ただ、だからといって、被害を訴えるA子さんに謝罪する気持ちがないかといえば、それは違います。A子さんを傷つけたことを反省しているし、痛切に後悔もしているからこそ、巨額の解決金を支払い芸能界を引退したのです。いまさら、解決金の返金を求めるような考えもなく、唯一、地に落ちた名誉だけは回復したい思いなのでしょう」(芸能関係者)
一方で、第三者委員会も“性暴力者”という用語を使用する上では、あらゆるシミュレーションを重ねてきたという。
「こうした中居さんサイドの“反撃”も想定内のはず。だからこそ、WHO(世界保健機関)の定義などを持ち出し、理論武装をしていたのでしょう。中居さんにとって厳しい闘いになるともっぱらの見方です」(フジテレビ関係者)
果たして、中居の悲壮な決意はどんな展開を迎えるのか。
※女性セブン2025年6月5・12日号